久々の更新です。(^^ゞ
また、大きな台風が近づいていますね。台風28号も発生したとかで、悪影響を及ぼさないことを願います。
今年は台風の当たり年なのか、それとも異常気象の為に、このような大きな台風が当たり前になってしまうのか分かりませんが、異常気象に対する対策を国会でももっと審議する必要があるのではと思います。
さて、話は変わりますが、この間
漢方薬で肥満防止!? - 横浜市大が漢方薬で食欲を抑制できる機構を解明 | マイナビニュースという記事を発見していました。他のメディアでも取り上げられていましたので、私もコメントをしておきたいと思います。
横浜市大の研究によると、内蔵脂肪型肥満の生活習慣病モデルマウスに漢方薬「防風通聖散」を投与することにより、体重増加、食事量増加、血圧上昇が継続的に抑えられることが判明したほか、白色脂肪細胞の小型化が促進されて内臓脂肪量の減少を確認できたそうです。
また、血液中にある悪玉コレステロールのLDLコレステロールの低下、およ脂肪細胞から分泌される抗動脈硬化ホルモンのアディポネクチンの上昇が認められたほか、褐色脂肪細胞の活性化による深部体温の上昇も認められたそうです。
なんか、いい事ずくめなのですが、さらに、食事量減少のメカニズムを解析したところ、食欲増進ホルモンのグレリンの血中濃度の低下作用があることも分かったそうです。
確かに比較対象マウスに比べ、上記のような効果が認められたのでしょうけども、これを単に「痩せ薬」と認識するのは危険だと思います。
まず、この研究で効果が認められたのは内臓脂肪型マウスに対するものであることに注意する必要があります。
防風通聖散はネット検索してもらえば薬としての情報が多く得られます。そこには「肥満症に用いる漢方薬です。便秘、むくみ、高血圧にともなう肩こりやのぼせを改善します。」というような記述があります。これはこれで、問題なのですが、そもそも漢方薬とは東洋医学の診断をきちんと行なった上で、患者の病態や体質更には治療方針も示している「証」を立て、証に合わせた処方でなければ効果も期待できないものです。
肥満症と言ってもどのような肥満の状態なのかによっても効果が期待できる人もいればそうでない人もいるということになります。
1年以上前の記事ですが、防風通聖散について、詳しく書かれた記事があったので、ご興味のある方は下記の記事も読んでみて下さい。
チャングムびっくり、防風通聖散がやせ薬?:分子矯正医学研究所それから、証に合った処方なら、まず、副作用はないはずですが、証に合致していない場合や、含まれる成分にアレルギー反応を起こす場合もあります。防風通聖散の主成分は暴風ですが、他に、麻黄や甘草なども含まれますので、気を付ける必要があります。
昔から「痩せ薬はない」と言われます。現在ではダイエット外来とか肥満外来なんてものもあるようですが、基本的には食事と運動のバランス、生活習慣の改善を目的としています。投薬も行なわれるようですが、薬を服薬すれば、寝ててもいいなんてものではありません。
と言うことで、防風通聖散も決して痩せ薬ではないということを認識しておく必要がありますね。
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posted by 鍼医Kまたはハリー at 22:52|
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