2013年09月10日

このままのペースで行くと必要な医療が受けられなくなる人が増加するんじゃないかという懸念

オリンピック招致による経済効果の試算がいろんなところで行なわれていますが、その経済効果もさほど期待できないというか、トータルで見た場合に効果は限定的という意見もあります。

一時的には特定の業種では大きな売上が見込めると思いますし、恩恵を受ける方も多いでしょう。ただ、その反動も予想しておかなければなりませんし、新設した施設などはその維持管理費用がその後も必要になりますから、そのようなことも試算に入れておく必要がありますが、たいていはそういう部分は含めずに試算されていると思います。

それに、オリンピックに向けて景気は上向くかもしれませんが、オリンピックとは関係なく、生きていれば皆、等しく年齢を重ねることになります。

 厚生労働省は10日、2012年度の医療費(概算)の総額が38兆4000億円(前年度比1.7%増)に上り、現在の調査方法となった00年度以来の最高額を10年連続で更新したと発表しましたが、このペースで医療費が伸び続けると、単純に毎年1.7%増加したとすると(実際にはもっと増加する可能性もある)2020年には45兆円を超えている計算になります(多分)。

オリンピック招致した国ではちょっとしたベビーブームが起こって、出生数が増加しているという話もありますが、少子高齢化の改善に多少は寄与するかもしれませんが、高齢者層の人口を考えれば高額な医療費がかかっている高齢者人口の増加の方が占める割合が大きいのは自明の事実だと思います。

日本のように生産年齢人口がどんどん減少する国では景気回復で、企業の収益が上がるだけでは社会保障費をまかなっていくことは大変だと思います。

オリンピックを景気回復の起爆剤として期待することも良いのですが、締めるところは締めないと、いくら景気が回復したとしても穴だらけのバケツには水は溜まりません。

医療費については必要な医療は受けられるようにしなければなりませんが、必要以上に医療費を消費しないように、自身で対処できることは対処する、そして、病院へかからなくても良いような健康的な身体を構築、維持することに移向する必要があると思います。

そのような意識改革の啓蒙を国をあげて行なって欲しいと思いますし、病院の有り方も大きく舵を切る時期にきているんじゃないかと思います。

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タグ:医療費
posted by 鍼医Kまたはハリー at 22:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 物申す

2013年09月08日

五輪招致と社会保障の行方

今朝は、2020年五輪招致決定報道で一色という感じでした。五輪招致を望んでいた方々にとっては、こんなに嬉しいことはないと思います。

五輪が開催されることでの、経済効果やトップアスリートの競技を間近で観戦できることは大きなメリットとなると思います。

また、海外メディアが盛んに報じていた福島原発の処理問題や汚染水問題についても、五輪開催までに自信を持って「安全です」と言える状態になっていなくてはなりませんし、そういう意味では曖昧にも、うやむやにも出来なくなったということになると思いますので、結果として原発事故処理が進む可能性があります。

原発や東北の復興については、五輪招致は関係なく進んでいかなくてはいけないのですが、現状はそうもなっていないですし、五輪招致が良い影響を及ぼすことを期待したいところです。

それから、消費税についてですが、安倍首相は五輪招致決定と消費増税の判断とは関係ないと言っていますが、五輪開催に向けての施設整備などに大きな資金が動きますし、五輪開催とともに観光客や観戦客が訪れる訳ですから、経済は上向くでしょうし、それを見越して増税を行なうことは十分、あり得ます。
そもそも消費増税は社会保障費や医療費をまかなっていくには財政健全化が必要であり、そのための増税やむなし…ということだったと記憶しているのですが、各省庁の来年度予算の概算要求も相当な規模になっているようですし、本来の目的から反れてしまっているんじゃないかと心配になります。

それに加えての五輪招致に関連して予算計上が先行して社会保障や医療について後回しにならなければいいのですが…

明るい話題はもちろん歓迎しますが、足元がしっかりしていなければ、すぐに倒れてしまいますから、ちゃくちゃくと地固めも忘れずに行なって欲しいと思います。

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posted by 鍼医Kまたはハリー at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 物申す

2013年08月16日

制限をすることが教育ではないと思いますが…

和み堂のお盆休みは本日までで、明日からは通常診療を再開致します。
本日も高速道路は渋滞していたようですので、疲労はなるべく早く取り除いておきたいものです。

さて、話は変わりますが、本日のニュースに 漫画家・中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」の描写が過激だとして、松江市教委が、子どもが閲覧する際は教員の許可が必要な「閉架」にするよう全市立小中学校(49校)に要請していたという記事がありました。

何とも理解に苦しむことなのですが…私はどこでだったかは覚えていませんが、小学生の頃に漫画で見ましたが、不適切な内容だとは感じませんでしたし、小学生の頃とは言っても中学年だったと思いますが、知識が追いついていない中でも、戦争の恐ろしさや愚かさ、そして悲惨さなどを感じたものです。

このような感性に強く訴えかけるような作品は大人が介入して、余計な知識を与えることが必ずしも望ましいことではないと思いますし、古川康徳・副教育長が言うような「立派な作品だが、表現が教育上、不適切。平和学習に使う場合は教員が解説を加えるべきだ」ということには賛同できかねます。

社会科などの授業できちんと平和学習ができていれば、このような作品の閲覧を制限する必要もないでしょうし、閲覧制限はある意味、統制にも繋がりかねないと懸念しますし、「考える力」を養う上でも問題があるのではないかと思います。

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