2011年08月31日

現役 鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」vol.207 情報をどう活用するべきか?


前回の発行から随分と時間が経ちましたが、その間に東日本大震災が発生し、地震や津波被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質による汚染の影響が現在も続いています。

被災された方々にはお見舞いと一日も早い復興をお祈りするばかりです。、

それで、以前からも指摘はされていたことなのですが、情報の取り扱いについて、その情報の発表時期や信憑性などについて少し議論が巻き起こった感があったのですが、現在はなんとなく、問題の本質が議論されずに過去の出来事かのように時間が経過しつつあるのではと思います。

先頃、福島原発付近で以前のように居住することは極めて難しいということが政府から発表されました。文部科学省からもモニタリング情報が発表されていますが、震災直後から迅速に対応していれば被害がもっと少なく出来たのではないかとか、「人体には影響のないレベル」と発表されていたことが実はそうではないということはネット上で指摘している方もいました。

情報は現状を把握するとともに、その後の行動に影響を与えます。なので、的確に必要な情報を精査していくことが必要となってくるのですが、マスコミから流れてくる情報を受動しているだけでは今回の原発関連の情報のように後手後手になってしまい、被害を蒙る可能性があります。

情報は的確にキャッチできるようにアンテナを張っておくとともに能動的に取得していくことも必要でしょう。とはいえ、特にネット上の情報には流言飛語もありますから、情報の信憑性について見分ける能力を養っておく必要があります。

そして、一番大切なのは情報をもとにご自身でよくよく考えることです。あらゆる情報の価値は人それぞれ違うことも少なからずありますから、情報は自身の思考や行動を行う上での一要素に過ぎないのですから。

ここまで情報をどう取り扱うかについて一般的なお話でしたが、一応、医療系のメルマガなので、そちらにも触れておきたいと思います。(^^ゞ

以前ほどの過剰な反応は無くなっているのかもしれませんが、健康番組である食材が○○の予防になるとか治療効果があると放送されると翌日、スーパーからその食材が消えるなんてことがありました。

これもひとつの情報を元に大勢の方が取った行動がそのような形として現れているということなのですが、果たしてその食材がご自身の身体に本当に必要なものだったのかということはあまり検討されていない場合がとても多いです。
身体は個々それぞれ同じではないですから、当然に個人差があります。体質も違いますし、場合によっては何か持病があるかもしれません。

なので、同じ物質がすべての人に同様の効果を示すとは限りませんし、その時点で身体が必要としているか、あるいは必要としていないかを検討することが重要となってきます。

患者さんにもどのようなものを摂取すればいいかとか、どのぐらい摂取すればいいのかというような質問をよくされます。

私の現時点での診察した情報を元にアドバイスは行いますが、そのアドバイスもひとつの情報に過ぎません。絶対的なものではないですし、その情報も検討するためのひとつの要素に入れていただいてよくよく検討することが大切です。
他には病院でのいろんな検査についても同様のことが言えます。血液検査や尿検さ、X線検査やMRIとかいろんな検査がありますが、その検査結果もひとつの情報です。よほど典型的な検査結果であれば複数のドクターに診察を受けても同様の診断となるでしょうけども、そうでない場合は診断が違ってくるということもあります。

セカンドオピニオンを得るということも専門家の意見、つまりは専門家から得られる情報をひとつ増やしているということで、それぞれの意見、情報をもとに最終的な決定をしていくのはご自身なのです。

ということで、さまざまな情報が氾濫していますが、それらを精査し、よくよく考えるという習慣を身に付けていただければと思います。

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2011年02月03日

現役鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」 vol.206 【言葉の重要性】

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「景気が悪い」と言われだしてから結構な時間が経ちますが景気が回復しているような実感もないということもありますが、ニュースから流れてくる情報もあまり良い話はありません。

ニュースから流れてくる話題もあまり良い感じの内容ではない上に、景気に関しては周囲から聞こえてくる内容も「景気が悪い」「給料が減った」などなどどんどん元気が無くなってくるような話題が多いのですね。

そうなってくると、そのようなマイナスイメージを多く含むことを聞くと、聞いた側も本来は元気であっても徐々に元気が無くなってきます。

そうやってマイナスのエネルギーを浴びていると気持ち=精神にも大きなダメージを負うようになり、もっとひどくなると肉体まで影響を及ぼしてきて、体を動かすことすらオックウになってきたりします。それだけ言葉が伝える内容というのは影響力があるということなのです。

「言霊」ということをご存知の方も多いと思いますが、日本では古来より言葉には霊的な力が宿っていると言われており、また言葉に発したことが現実の事象に何らかの影響を及ぼすとされています。

よい言葉を発すればよいことが起こり、悪い言葉を発すれば悪いことが起こるとされています。

言霊は非科学的だと思われる方もいるかもしれませんが、上記のようなくらい話題のニュースなどが精神や肉体にダメージを引き起こすということを考えると何らかの影響があることは否定できないところですし、人は様々な情報を五感を通じて獲ていますが、言葉も聴覚によって常法が脳に入りますし、言葉にはそれぞれ意味がありますから何らかの影響を及ぼしていることは間違いないところだと思います。

このように言葉というのは大切なもので、普段から言葉にマイナスエネルギーを乗せないように注意するだけでも言葉を発した人もそれを聞いた人も悪影響を少なくすることができますし、しいてはそれが心身の健康にもよい影響となると思います。

また、治療においても言葉は重要です。コミュニケーションという意味でも大切なのですが、患者さんとの会話の中で、患者さんが持つ本来の原因に辿り着くこともあります。つまりは肉体の不調の原因のひとつに患者さんの周囲からの影響であったり、患者さん自身の思考や行動が関与していることが言葉を通じて分かることもあります。

それに東洋医学の診断は望聞問切という四診法を駆使して診断を行っているのですが、そのうち「聞」に当たるところでは「音」と「臭い」が身体の状態を知る情報のひとつになります。

なので、患者さんが発する言葉の声色や音程、スピードなどが重要な情報になります。

また、治療には私の場合は治療内容にもよりますが最低でも1時間近く患者さんと空間を共有していますので、話をたくさんしたい人もいればあまり話したくない人もいますが、患者さんの状態に合わせていろいろ会話を重ねます。ある意味、この会話はカウンセリングにもなっていたりするのですね。

現在は病院では患者数が多すぎてゆっくり話をするという状況にはなかなか無いですが、十分な時間をかけて心身の治療を行えるというのは私のような形態で診療している者の強みです。

そのようなことで、言葉はとても大切です。日常生活の中で発する言葉に少し気をつけてみると心身が軽くなることもたくさんあります。

とはいえ、人間ですから、気をつけていてもマイナスのエネルギーを発してしまうことはあります。もしそのような時は「さっきの言葉、無し」ってな具合にリセットしてください。そうすることで冷静に発する言葉を改めて選びなおすことができると思います。

愚痴を言ったり、否定的な言葉もちょっと言い方を変えればマイナスではなくなるでしょうし、できる限り楽しく、明るい、人を喜ばせるような言葉を発したいものです。

まずは元気いっぱいでなくてもいいので、朝の挨拶から初めてみるといいんじゃないでしょうか。

抽象的な内容となってしまって申し訳ありませんが、ニュアンスだけでも伝われば幸いです。


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2010年11月27日

現役鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」 vol.204 マラソンの利点と注意

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11月25日付の読売新聞にランニング人口が4年間で200万人以上も増加したという記事がありました。
早朝や夜に自宅周辺でランニングをしているとか、ランニングをしている人を見かけることも珍しくなくなっています。

そんなジョギングやランニング、マラソンですが、いろんな効果がある一方で注意しておきたいこともありますので、今回はそんなお話をしたいと思います。

まず、ランニングを行なうことでの効果というか利点を考えてみます。

1.運動不足の解消
2.筋力、心配能力の強化
3.精神の安定

大きく分けると上記の三つに分類できるでしょうか。

1.はほとんどの現代人にあてはまることで、たいていの方は運動不足ですから、その解消に繋がると言えます。

2.については軽いランニングだとしても身体に負荷をかける訳ですから、継続することでその負荷に耐え得る身体へと変化していくでしょうから結果的に体力、筋力、心肺機能が向上すると考えられます。

3.については心身は一体ですから、身体を動かすことで精神へアプローチすることができます。特にランニングでは一定のリズムで同じ動作を反復するので、意識しなくても身体が勝手に動きます。そのような状況下でいろんな思考がなされますが、次第に頭の中は整理されて頭の中でゴチャゴチャしていたいろんな思いがすっきりしてきます。

また、1.や2.からはダイエット効果や生活習慣病の予防、体力などが強化されることで免疫力や抵抗力の向上も望めると思います。

他にも利点はあると思いますが、上記に挙げたような理由からもメリットはたくさんあるというのがランニングということになります。

次に利点があるということは逆に不利益とまでは言いませんが、リスクというのは必ず存在します。ちょっと思いつくことを挙げてみると、

1.筋肉痛や肉離れなど筋肉に何らかの異常が出る。
2.膝関節痛、関節炎や腰痛など関節に負荷がかかることでの異常。
3.全身疲労
4.持病の悪化

などが考えられるでしょうか。

たいていの場合はご自身の身体に適切な負荷で行なえば問題はないと思いますが、つい無理をしてしまったり、ある程度継続するとやらないことや負荷を減らすことに強迫観念が出来てしまって、やり過ぎてしまうことがあるので、注意が必要です。

また、当院の患者さんにお聞きした話ではその患者さんの知人の方に市民ランナーとしても長期間ランニング行なっている方が、プロ仕様のシューズを新調して大会に出場したところ途中でリタイヤすることになったそうです。

その方は病院で頚椎椎間板ヘルニアと診断されたそうで、きっかけとなるようなことと言えば、シューズを変えたことぐらいということからそれが原因であるだろうということになったそうです。

走るという動作は体にとても大きな衝撃を与えます。特にマラソンなどは舗装された道路を走るので、グラウンドを走るよりもさらに衝撃が大きいということになります。

そして、走るという動作では片足に全体重がかかりますし、足底に加わった衝撃は足の骨などを伝え、骨盤、背骨へと伝わります。

この方のように日頃から走りこんでいる人でもシューズを変えることで加わる衝撃に変化があり、前々から疲労なども蓄積していたかもしれませんが、大きな病気に発展してしまうこともあるのです。

シューズ選び自体も重要な要素で足がシューズの中で動いてしまったり、足幅に対してシューズの締め付けが強かったりすることは良くないと言えます。

また、ソールも走りなれていない方はそれなりの厚みが必要でしょうし、シューズの重量もご自身の筋力に負荷がかかり過ぎない程度の重さでないといけません。

また、この事例の方のように、シューズ変更したとか、体重がかなり増減したとか何らかの変化がある場合は身体が慣れるまでは慎重にランニングを行なうことが大切です。

いずれにしても無理をしないということが大切で、どのような状況であっても必ず数パーセントは安全マージンを確保しておくということです。

次に万全の状態でランニングを行なったつもりでも負荷がかかり過ぎてしまうこともあります。万が一、ランニングを行なっていてというか運動全般に言えることですが、応急処置をご紹介しておきたいと思います。ご存知の方は復習と思って下さい。

運動を行なった際に身体を痛めてしまった時の応急処置はRICE(S)処置と言われます。

RICE(s)とは

 R=Rest 安静。痛みなどがあるのでまずは動かさないことが必要です。

 I=Ice 冷却。出血や炎症による浸出液の流出を抑制するたに行います。

 C=Compression 圧迫。患部の腫脹を抑えるために行います。

 E=Elevation 挙上。患部の腫脹、鬱血を抑える。心臓より患部を高い位置にすることで血流を抑制します。

 S=Support 固定。患部に負荷がかからないようにします。

以上の五つは基本的な処置ですから覚えておかれると何かと役に立つことが多いです。傷めた患部を最終的に治癒させていく時に血流は大切なのですが、急性期には炎症などによって血流量が増加し過ぎて腫れあがってしまったりして、かえって治癒までの時間が長くなることもありますので、RICES処置などで血流を制限することは大切です。

以上、マラソンシーズンを向かえ、ランニングを始めるという方も多いと思います。利点も多いですが、リスクもありますので、参考にしていただければと思います。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 20:45| Comment(2) | TrackBack(0) | メルマガバックナンバー