2015年03月05日

これは朗報か、それとも悲報か?


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2015年3月4日放送のNHK「ためしてガッテン」で「耳鳴」について取り上げるということでみてみました。

仕方のないことなのかもしれませんが、番組紹介では「耳鳴の原因が判明した」「原因は視床にあった」…とキャッチーな文面が並んでいました。

耳鳴は東洋医学でも古くからある病で、個人差はありますが、非常に難治の病もあります。私の治療経験においても、一回の鍼灸治療で「気にならなくなった」「楽になった」という方もあれば数十回の治療を行なっても「あまり変化ない」という方やかなりの治療期間を経て楽になった方など様々です。

そんな「耳鳴」についてですので、何か参考になればとの思いもあったのですが、ちょっと期待外れでした。(^^ゞ

耳鳴は現代科学においても未だよくわかっていない部分が多く、今回の番組で取り上げていたものはメカニズムが分かった一つの現象についてということなのですね。

それで、この番組で取り上げていた耳鳴のパターンというのは高齢化などで感音性難聴、つまりは音を電気信号に変換して脳に伝える蝸牛といわれる部位に機能低下などが起こることによって難聴をきたし、脳の視床が感度を上げて聴こえていない周波数の音を聴こうとする働きが、脳の中で他の神経伝達のために発生しているノイズを拾ってしまうことによる耳鳴です。

この手の耳鳴は症状のない健常者にも就寝前の非常に静かな環境や防音室などの無音状態で聴こえる「シーン」とか「キーン」とか言う音が増幅されたものと同様だと私的には思います。

そして、この感音性難聴を伴う耳鳴の治療には補聴器が使用されているということが番組で紹介されていました。難聴をきたしている周波数を増幅するように調整した補聴器を装着することで、視床の感度を下げ、耳鳴を軽減させることに成功しているということでした。

番組をみて該当する方にとっては朗報となったかもしれませんが、視点を変えれば該当しない方、この場合であれば感音性難聴を伴わない耳鳴を自覚している方にとっては悲報にもなってしまうんじゃないかと思いました。

番組紹介も興味を持ってもらうために、あのような書き方になるのかもしれませんが、少なくとも民放よりは視聴率を気にしなくてよいはずのNHKですから、もう少し配慮した番組作りをしていただきたいものです。

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posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療

2014年11月12日

セカンドオピニオンで異なる診断なら最初の診断は誤診なのか?


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昨今はTV番組の影響もあって、セカンドオピニオンを求めることも大切というような風潮にあると思います。

確かに、「症状の改善が全くみられない」とか「治療の説明や内容に納得できない」とか、そもそも「医師と愛称が悪い」などセカンドオピニオンを求めるに足りる状況はあると思いますので、セカンドオピニオンを求めること自体は決して悪いことではないと思いますし、時に必要なことだと思います。

しかし、場合によってはセカンドオピニオンより最初の診断の方が性格だったなんてこともあり得ると思います。そういう意味では医療提供側にも患者側にも意思疎通とある程度の知識は必要だと思います。

さて、なぜこのような話題を書いているかというと、当院に来院された患者さんが、セカンドオピニオンを求めて他の医療機関を受診し、その結果、診断が違っていたために最初の診断を誤診と思い込んでいる節があって、その経緯をお話になられたからでした。

この患者さんは高齢で転倒された際に複数箇所を打撲されていて、最初に受診された整形外科では指の骨を骨折しているとの診断を受けていたそうですが、週1度の受診の度にX線検査を行なうので、不審に思ってセカンドオピニオンを求めて他の整形外科を受診し、「骨折はしていない」との診断を受けたというものでした。

当初のレントゲン写真を見た訳ではないので、断定はできませんが、問題の一つ目としては意思疎通ができていないこと、それから骨折している状態を患者さんが誤解している可能性があるということ。

骨折と言っても程度に差がありますからX線検査で明らかに骨折が断定できるものもあればそうでないレベルのものまでありますから、最初に受診した整形外科の医師が微妙な骨折の状況をX線検査で確認しようとしていた可能性は否定できません。

セカンドオピニオンで受診した整形外科でのX線検査では骨折とは診断されていませんが、セカンドオピニオンを受診したのは転倒してからすでに1ヶ月以上経過してからですので、すでに骨折箇所が修復されている可能性がありました。

この患者さんがセカンドオピニオンで受診された際にどこまで詳細に情報を伝えたかも分かりませんが、セカンドオピニオンであることを医師に伝えていたのであれば、現状と最初の受診の際とは状況が違うというような説明もあったのではないかと思うのですが…

詳細に状況を伝えていてセカンドオピニオンの医師が現状の診断結果だけを伝えていたのであれば、それはそれで問題なんじゃないかと思います。

上記のような説明も患者さんにはさせていただいたのですが、「最初の診察は誤診だった」と思い込んでいる節があって、少し骨が折れました。(^^ゞ

セカンドオピニオンを求めることも大事ですが、何でもセカンドオピニオンを求めれば良いという訳ではないと思いますし、意思疎通をしっかり行なう、状況をできるだけ整理して詳しく伝えるなども大事なことですし、そしてなにより症状が改善していくことが大事ですから、改善していくために何が必要なのかと考えることが必要ではないかと思います。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 00:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療

2014年08月24日

医学は常に進歩している

本日は臨時休診させていただいて、兵庫県鍼灸マッサージ師会主催の夏期大学講座に出席してきました。

本日の講演は
神戸大学大学院医学研究科薬剤学分野教授 平井 みどり先生をお迎えして、「健康食品とサプリメントをどう考えるか」という講演と神戸東洋医療学院 学科長  河村 廣定先生をお迎えして「自律神経と反応点」という演題の講演と実技指導をしていただきました。

平井先生の講演では健康食品やサプリメントに対する認識をさらに深めることができました。内容としては何度か記事にも書いてきたものと重なりますが、再認識の良い機会となりました。

河村先生の講演では河村先生が神経学の研究をされていたこともあって、「目から鱗が落ちる」内容も含まれていて、少し衝撃的でした。

内容のひとつをあげると…
「痛み」という感覚を伝える神経の軸索は神経生理学では電位依存性ナトリウムチャンネルで電気刺激によりナトリウムチャンネルが開き、ナトリウムイオンが神経線維に入ることで活動電位が発生し、痛みという感覚を伝達している。そのナトリウムイオンは水に溶けているので脱水状態になれば神経伝達はされなくなるが、例えば椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで神経が圧迫されたとしても麻痺は起きても痛みは発生しない。

というような内容もありました。他にもいろんなお話を聞けたのですが、この痛みに関する内容は結構衝撃的な内容です。

鍼師、灸師、あん摩・マッサージ・指圧師は痛みを取る治療ばかりをしている訳ではありませんが、痛みの症状を訴える患者さんは多いですし、その痛みを感じるメカニズムが今までの医学の理論で考えられてきたものとは少し違うということになりますから、痛いの捕らえ方を整理し直す必要があります。

東洋医学の理論で治療をしていると現代委託的には説明できないことや説明しにくいことも多々ありますが、いろんな研究が進むにつれて、現代科学・医学で説明できなかったことができるようになるかもしれません。

日々、進歩する理論、常に正しい知識で上書きしておきたいものです。

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タグ:神経生理学
posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療