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2月4日(日)は兵庫県鍼灸マッサージ師会 神戸ブロック 臨床研修会に参加してきました。
「観察研究からみえてきた新しいトリガーポイント療法」との演題で関西医療大学 保健医療学部 はり灸スポーツトレーナー学科 助教 北川洋志 先生をお迎えして講義と実技指導を行なっていただきました。
トリガーポイント療法を私は取り入れている訳ではないのですが、一応の基礎理論は書籍などで知ってはいますし、結果としては局所治療では経絡治療でも同様のことを施している場合もあります。
そんなトリガーポイント療法ですが、演題に「新しい」と付いているように、従来のトリガーポイント療法の進化型というか、以前の理論だけではカバーできていなかった部分を補っている理論が腑に落ちた感じがしました。
従来のトリガーポイントの定義は「筋硬結中の刺激により関連痛を引き起こす部位」ということで、筋や筋膜上に出現したいわゆる「凝り」を刺激すると患部に関連痛を生じる場所ということになります。なので、その硬結の除去や循環改善に焦点があてられています。
確かに硬結部位がトリガーポイントとなっていることも多いですが、硬結ではない部位であっても同様に関連痛を引き起こす部位もありますし、また筋や筋膜上だけではなく、腱や靭帯や骨膜などにもトリガーポイントを生じることも知られています。
上記を踏まえて、新しいトリガーポイントの捕らえ方としては痛みを感受する受容器(センサー)は筋や筋膜以外の腱や靭帯、骨膜などにも存在し、神経を除く運動器の痛みの発生源がトリガーポイントということが言えます。
通常は圧迫などをしても痛みを感じない強さで刺激した際に、受容器が過敏になっていることで痛みを生じる部位がトリガーポイントという捕らえ方になります。
では、従来のように硬結部位がトリガーポイントとなっていればまだ分かりやすいですが、ソウでない場合のトリガーポイントをどうやって見つければいいのか?
受容器が過敏科しやすい条件としては…
1.何度も刺激される部位・・・姿勢保持筋や運動や仕事でよく使う所。
2.強く刺激される部位・・・筋の起始停止や筋腱移行部などの異構造接合部。
以上の周辺で基本的には筋収縮動作で痛みを感じるところでトリガーポイントを探し、刺激した際に痛気持ちいい痛みを感じるところをトリガーポイントとするということになります。
今回の新しいトリガーポイント療法は局所治療法として有効な方法のひとつではないかと思います。
また、従来の理論でトリガーポイント療法を行なっている方にはもっと治療の幅を広げることに繋がるんじゃないかと思います。
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タグ:トリガーポイント療法