2018年08月28日

兵庫県鍼灸マッサージ師会主催夏期大学講座第3日目〜スポーツ内科を活かしたパフォーマンス向上〜


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8月26日(日)は兵庫県鍼灸マッサージ師会主催夏期大学講座第3日目でした。
午前は東朋病院・大久保病院 スポーツ内科の田中祐貴 先生をお迎えして「スポーツ内科を活かしたパフォーマンス向上」との演題の講演でした。

スポーツ内科というとあまり聞きなれない分野ですが、トップアスリートになればなるほどサポート体制が充実してきており、。その一分野という位置付けとなります。
スポーツ医学というと、以前では主に整形外科領域が中心にサポートがされてきましたが、現在では内科、栄養学、婦人科、薬学(アンチドーピング)、メンタル、眼科、歯科など多くの専門家が包括的にサポートをするようになっています。もちろんその中には我々鍼灸師やあん摩・マッサージ・指圧師も入ってきます。

スポーツをされている方にはトップアスリートから学校での部活動や健康増進などを目的とした一般市民まで様々な方がいらっしゃいますが、皆さんが必ずしも万全の状態で高いパフォーマンスが上げられている訳ではないというのが実情です。

その中で、スポーツ内科で代表的なスポーツ貧血について今回の講演では詳しくお話いただきました。
スポーツ内科では「トレーニング」「食事(栄養)」「休養(睡眠)」「メンタル」の4要素が大切とされていて、それぞれのバランスが重要でバランスの崩れが不調に繋がると考えるそうです。

競技をされている方はパフォーマンスの低下があると上記のトレーニングが足りないと更に激しいトレーニングをしてしまう傾向が強いそうですが、実は栄養や休養が不足しているケースも少なくなく、そのようなバランスの崩れを整えていくアドバイスや治療がスポーツ内科の重要な役割でもあるということになります。

トップアスリートであれば包括的な支援体制が整っているかもしれませんが、市民レベルではなかなかそのような環境にはないと思います。

そこで一役立てるのが我々鍼灸師です。様々な不調を訴えて来院される患者さんの中にはスポーツを行なっている方も多くいらっしゃいます。

その患者さんの不調はスポーツに起因するものかもしれませんから、外科的にも内科的にもスポーツ医学の知識を持っておくことは重要なことです。

鍼灸で対応できる部分はしっかり対応して、スポーツ内科などでの治療が必要であればそちらにバトンを繋げるといったことができるようにしておきたいものです。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療

2018年07月25日

夏期大学講座 第1日目〜腸内フローラについての最新医療


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7月22日(日)は兵庫県鍼灸マッサージ師会主催の夏期大学講座 第1日目でした。
午前は神戸大学医学部附属病院 循環器内科 准教授 山下 智也 医師による「腸内フローラについての最新医療〜腸内細菌と生活習慣病〜」との演題の講演でした。

ここ数年の間に腸内環境・腸内フローラについての研究は目覚しいものがあり様々なことが分かってきました。腸内細菌の多くは培養困難菌で、糞便からでは解析ができなかったのですが、近年の遺伝子解析技術により腸内細菌の種類や分布割合が解析できるようになったということでした。

例えば、 2型糖尿病と腸内細菌との関連を調査した研究では、非糖尿病者に比較してクロストリジウム(Clostridium)属やAkkermansia (A.) muciniphilaという菌が減少するという報告が多く、日本人の糖尿病患者の解析でも、Clostridium coccoidesが有意に少ないと報告されています。Clostridium属菌は、短鎖脂肪酸の一つである酪酸の産生に関わり、免疫や代謝を介して宿主に影響を及ぼすことが示されています。

他にも様々な疾病の関係性が報告されていますが、まだまだ研究途上の分野であり、医療現場にフィードバックできるほどの成果は得られていないようです。

もっと研究が進んで、日常的に摂取するもののバランスや摂取量を調整することで腸内フローラのバランス調整ができれば医薬品になるべく頼らずに健康体が維持できる日が来るかもしれません。

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2018年04月09日

不妊鍼灸のススメ


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昨日、4月8日(日)は臨時休診させていただいて兵庫県鍼灸マッサージ師会 西神戸地区講習会を開催しました。
今回は広島県より(一社)日本生殖鍼灸医療標準化機関(JISRAM)学術委員の田辺美晴 先生をお招きして「不妊鍼灸のススメ〜基礎から臨床まで〜」との演題で講義と実技デモンストレーションを行なっていただきました。
妊娠に至るメカニズムを卵巣、卵子、子宮、精子の状態や関係ホルモンの働きや関わりなども詳しく講義していただきました。また不妊や流産の原因や婦人科クリニックでどのような不妊治療が行なわれているのかや、最近問題になっている出生前診断についてもお話いただきました。そして、鍼灸治療がどのように関わることができるのか、また患者さんのサポートができるかなどについてもお話いただきました。
不妊治療はタイムリミットのある治療であり、患者さんは精神的にも経済的にも大きなストレスを抱えながら行なっています。そこに鍼灸治療が関わることで妊娠に至る確立が上昇することは様々な研究データからも明らかですが、それは正しい知識と技術を持った鍼灸施術家が行なえばということになりますし、大きな負担を抱えながら患者さんは不妊治療を行なっている訳ですからそのようなことに真摯に向き合える施術家のみが行なえることです。
ということで、今回の講習会は予定定員をオーバーするほど関心の高い内容で、多くの先生方にご参加いただきました。ありがとうございました。コーディネーター役としても嬉しい限りです。また、ご協力いただいた方々、ありがとうございました。
そして、遠方よりお越しいただいた田辺先生に感謝申し上げます。


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