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今更感は否めませんが……
(公社)兵庫県鍼灸マッサージ師会主催夏期大学講座第1日目午後のレポートです。
7月21日(日)午後は有明医療大学客員教授 宮本俊和による「高齢社会における鍼灸マッサージ〜変形性膝関節症を中心に〜」との演題の講演でした。
現在、人の体年齢は以前に比べ10歳ほど若くなっていることもあり、中高年齢の方が登山などアクティブに動いています。とはいえ加齢による体の変化はありますから不調を抱えながら活動している方も多いようです。その中で今回は膝関節を中心の講演でした。
膝関節は静的安定性と動的安定性で保たれている関節で、立位時は大腿骨と脛骨とその隙間を埋める半月板で支えており、大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋肉はほとんど活動せずに静的安定性を保っています。
しゃがみこんだり階段昇降時は大腿骨と脛骨の関節面が少なくなり、大腿四頭筋などの筋緊張収縮により動的安定性が保たれています。
中高齢者では関節軟骨や半月板の変成と共に筋力の低下もみられるため、関節面に負荷がかからない様に減量や筋力強化の指導が重要となってきます。
他の講演でも中高齢者が対象の場合、筋肉の状態が非常に重要になってくるということが共通しています。
変形性膝関節症の場合では変形してしまった関節を元通りに治すことはできませんが、周囲の筋肉の状態を改善することでADLやQOLの向上が期待できると言うことになってきます。
膝関節周囲の疼痛や腫脹、熱感などに対して鍼灸マッサージは非常に効果的な施術です。局所治療では膝関節は他の関節と違ってかなり触診が可能な関節ですし、関連する筋肉も触れやすいこともあり、治療においては圧痛部位がポイントとなります。
例えば
大腿脛骨関節の内側型では疼痛部位は膝関節の内側が痛む、階段昇降時痛を患者は訴えます。この場合、圧痛は内側関節裂隙、鵞足部に出現します。陽性所見としてはしゃがみ込み時の痛みということになります。
このように圧痛部位とどの関節に異常を来たしているのかということが明確ですので、状態把握と治療ポイントの推察が行ないやすいと言えます。
また、筋肉の状態に関しては実際に疼痛を誘発する姿勢を取り、疼痛部位と筋肉の緊張具合などを確認することがポイントとなります。
症状の誘発素因を取り除きながら、筋肉の状態や筋力の改善などのリハビリ的な要素も指導していくことで患者の状態を改善、維持、予防になるということでした。
こういった、治療からリハビリ、予防までの指導を一貫して行なうには鍼灸マッサージはとても適していますので、膝の症状でお困りの方は相談していただければと思います。
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