2017年11月25日

新型腰痛って言うけど…


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すっかりご無沙汰してしまいました。(^^ゞ
11月に入って気温が下がってきたことや、睡眠不足だったりがたたったのか分かりませんが、久々に風邪を引いてしまいました。疸が喉にへばりついたような感覚が長く続いてかなりしゃべりづらい日々を過ごしておりました。自覚症状が出てから約3週間、やっとすっきりしてきました。
皆様も風邪にはご注意を!「手洗い」「うがい」「十分な睡眠」を心掛けましょう。特に今からは忘年会シーズンですから体調が優れない時は誘いを断って休息を!

さて、話は変わって…少し前に「あなたの治らない腰痛は『新型腰痛』だった」みたいな…とある番組でやってました。

最近、この手のタイトルって多いよな、と思いつつどんな内容か観ていました。
様々な腰痛がありますが、原因がはっきりしている腰痛はそのうち15%ほど。残りの85%は原因がよく分からないというのが現在の定説です。その原因が分からない腰痛の10%ほどはこの新型腰痛が該当するのではないかと番組では言っておりました。

それで、結論から言うとこの新型腰痛と言われているのは「殿皮神経障害」というものです。要は腰から殿部(おしり)の皮膚や筋肉に分布している神経が圧迫されたりして腰痛を引き起こしているということです。

対処方法としては殿皮神経が骨盤で擦れている場合は刺激されないよう手術をするようです。殿皮神経のブロック注射を行なうこともあるようです。あとは予防も兼ねたストレッチングです。ストレッチングはざっくり言うとおしりの筋肉のストレッチングです。

番組の中でもストレッチング方法は紹介されていたようですが、私が同様の部位のストレッチングを患者さんにお話する際は仰向けに寝た状態で膝を曲げ、足を組んだ状態で、足を左右に倒して殿筋などをストレッチングするようお話します。片側が終われば足を組み替えて反対側も行います。ポイントは痛みを感じるところまで延ばしすぎないことと、伸びている感覚が薄れるまで約1分間ほどは延ばしっぱなしにするということです。

日々の養生のためにも殿筋などの大きな筋肉は柔軟性を保つためにもストレッチングを行なっていただければと思います。

で、殿皮神経障害の対処についてはこのぐらいにしますが、どうも番組の作り方には腑に落ちないというかすっきりしないものがあります。

確かに原因がはっきりしない腰痛の中には殿皮神経障害のケースもあるとは思うのですが、原因不明の腰痛の大部分が該当するかのような作り方はいかがなものかと!

現代医学では腰痛ひとつ取っても細かく分類、分析して原因を探ろうとするので、いろんな病名や症状名が出てきますが、そもそも身体は繋がっている訳で、腰痛を自覚する患者さんの場合、特に背部から殿部、下肢に至るまで状態チェックをするのは東洋医学や鍼灸では当たり前のことです。他には内臓が関与することもありますし、トータルで身体を診察していれば原因がはっきりしなくても症状は改善していきます。

手術が必要な状態かどうかというような鑑別は必要ではありますが、原因追求よりも症状改善が優先されることの方が重要ではないかと思います。

今回のケースも、影響を受けている神経のひとつが殿皮神経だったということに過ぎず…では、どうして殿皮神経に影響が出てしまうような状態になったのか?ということについては原因は様々だと思います。大切なのは自覚症状が出てしまうレベルまで身体のバランスを崩さないようにするということではないでしょうか。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療

2017年10月14日

餅は餅屋


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高齢者人口の増加に伴い、ここ数年は健康ブームと言えるでしょう。こぞってメディアでも健康関連の内容が多いですね。

健康への関心が高いということは良いことだと思いますが、いくつか注意も必要になります。

まずはメディアで取り上げている内容や推奨している健康法などがご自身に当てはまっているのかどうか?ということ。多くの媒体で伝えられている情報は一方通行ですから、伝える方は個々の状態を把握している訳ではありませんから情報を受け取る側がその情報の内容を精査する必要があります。

二つ目は、ご自身に合った健康法に出会えたとしてもどの程度の頻度でどの程度負荷をかけて行なうかについてはお体の状態に十分注意して行なう必要があるということ。

同年代であっても体格差もありますし、それまでどのような生活を送ってきたかは個々違いますから同じことができるとは限りませんし、結果も違ってくることが自然だと思って行なう方が良いと思います。

上記のようなことを考えると医学知識などが全くないという方には判断が非常に難しいと思います。となると、その道に精通した人のアドバイスが大切になってくると思います。つまりは「餅は餅屋」ということです。

ここでもう一つ注意なのですが、「餅は餅屋」と言っても、特に現代医学では専門分野が細分化されているので、注意が必要です。

現在、当院に通院されている方で、整形外科で骨密度お維持するためにもどんどん歩くようにと指導され、一生懸命歩いていた方がいらっしゃいます。この方は魂をつめてしまうタイプの方で何年も同じように頑張って歩行されていたそうです。歩き始めた当初は気にならなかったそうですが、ここのところ足の痛みを自覚するようになり、その痛みが継続するようになったと当院へ来院されました。

初診の段階で、明らかに歩きすぎ、つまりお体が年齢を重ねて変化しているのに同様に負荷をかけ続けたことで過剰負荷となっていたようです。この方は運動負荷を減らし、鍼灸治療を行なって初診で随分と体調が改善しました。

整形外科医の指示は確かに間違ってはいないのですが、短時間の診察では患者さんの性格はそれほど把握はできないでしょうし、運動量や頻度などの指示はなかったようですから、患者さんに的確な指示が出来ていたかと言われるとそうでなかったという結論になります。

これはまさに「餅は餅屋」からは逸脱していたということでしょう。整形外科医の中にはリハビリなどに明るい方もいるでしょうけども、多くの場合はそうでないと思いますが、患者さんにはなかなか分からないと思います。

現代医学では専門性が高くなっているが故に対応が難しいところもあります。それに比べ施術者によって得手不得手はあると思いますが、東洋医学では対応幅が広いと思います。

健康増進や予防にいろいろとされている方でいまひとつ体調が優れないという方は鍼灸師に相談してみるのもひとつの選択肢だと思います。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 21:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療

2017年08月05日

兵庫県鍼灸マッサージ師会主催夏期大学講座第2日目 「スポーツ鍼灸の基礎と臨床のコツ2」「皮膚疾患にたいする鍼灸治療-アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療」 その2

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前回の続きです。
午後は明治国際医療大学 鍼灸学部 特任教授の江川 雅人 先生による「皮膚疾患に対する鍼灸治療 -アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療-」との演題で講義と実技を行なっていただきました。

アトピー性皮膚炎は現代医学ではステロイド外用薬を用いた治療が標準ですが、ステロイド外用薬については副作用リスクもありますし、医師の指導の下にステロイド治療を行なってもかゆみや皮膚症状をコントロールできない例も少なくありません。

鍼灸院を受診される患者さんは「ステロイドの使用をやめたい」「対症療法ではなく根治治療をしたい」と言った思いで来院されることが多いですし、また、鍼灸治療によって絶大な効果を発揮することもあります。

さて、アトピー性皮膚炎の定義ですが、現在は「増悪と緩解を繰り返す掻痒を伴う湿疹を主症状とし、患者の多くはアトピー素因を有する」と定義されています。

つまりはかゆみがあって、湿疹が継続して出現していればアトピー性皮膚炎と診断されるということです。また、「多くはアトピー素因を有する」ということで、アトピー素因、つまりはアレルギー体質の要因だけではないということです。

アトピー性皮膚炎の病態としては「アレルギー性機序」と「非アレルギー性機序」に大別されます。アレルギー性機序はT型(アトピー型)とW型(接触型)に分けられ、T型はIgE抗体が関与するもので、W型はTリンパ球が関係するものということになっています。

非アレルギー方は皮膚バリア機能の障害、光線過敏、心理的要因としての嗜癖的掻破行動があげられます。

そのような化学的、物理的な刺激によって最終的に皮膚に炎症を引き起こしてしまうということです。

中医学的には生まれつき持った脾胃の虚弱や腎陰虚に高カロリー食や環境や精神衛生上の問題などの種々のストレスなどが加わることによって、皮膚の炎症症状として現れるという風に考えます(かなりざっくり書いています)。
では、治療はどのように行なうのかというと…明治国際医療大学では以下の4タイプに分類し治療を進めていくそうです。
「風熱証」「風湿証」「風寒証」「気血両虚証」に分類し、各々、清熱涼血、去風化湿、去風散寒、気血双補を治則として配穴と刺激方法を定め治療を進めます。

それぞれのタイプをざっくり説明すると…
・風熱証タイプは皮膚が発赤し、熱を持っているタイプ。五蔵の肝との関わりが強い。
・風湿証タイプは皮膚がジュクジュクし、掻くと滲出液がすぐに出てくるタイプ。五蔵の脾との関わりが強い。
・風寒証タイプは皮膚が黒ずんで長期に罹患しているタイプ。五蔵の腎との関わりが強い。
・気血両虚タイプは皮膚が乾燥して粉をふくようなタイプ。
という感じになります。病態は上記の分類が混在しているケースもありますからその場合は選穴も混在するようです。

また、種々のストレスなどでも症状が悪化する場合がありますし、皮膚症状だけでなく肩こりや便秘、イライラするなどの随伴症状を伴っており、その随伴症状を取り除くことも皮膚症状の状態に深く関与してきます。

つまり、主たる症状は皮膚症状ですが、身体に現れている様々な症状、歪を取り除くことが重要ということになります。となると、ステロイド外用薬を用いた治療だけでは片手落ちになってしまうケースが少なくないということになります。

特に長期間症状を持っている難治性症状となっている方は全身的な治療を行ない、身体を元気にしていく必要があるということです。

そして、身体のバランスが整ってくるとアレルギー素因を持っている方でもその感受性が徐々に低下し、IgE抗体の値も低下してくるということになります。

当院でも難治性のアトピー性皮膚炎の患者さんを診させていただいていますが、環境変化やストレスなどで一進一退することはありますが、身体の状態を整え、少しずつですが、改善に向かっています。

皮膚症状は皮膚に現れた現象であって、内臓やメンタルなど種々の状態を反映した結果です。ということは全身の調子、バランスを整え、体調が改善し安定してくればおのずと皮膚症状も消失していくということです。

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