2013年05月28日

子午治療2

子午治療について前回から書いています。ところで、十二支では「子」は「ね」、「丑」は「うし」と読みますが、子午治療の「子午」は「しご」と読みます。子午線の「子午」と同じです。

人体には生命エネルギーである気の巡行経路として経絡があります。そして、その経絡は五臓六腑に連絡しており、基本の巡行経路は12本の経絡で、その十二経絡に気がスムーズに巡行していれば健康体となりますし、巡行が何らかの影響で阻害されれば病体となります。

この経絡は一日の間で、それぞれ旺盛になる時間帯があります。その時間帯を表した十二支と合わせて考え出された治療法が子午治療ということになります。

「子」は「子の刻」で午前0時を中心に前後1時間、つまりは午後11時から午前1時を指します。洞様に「丑」は「丑の刻」で午後0時を中心に午前11時から午後1時の時間帯を指しています。十二支を代表して子午治療と言われているのです。

ちなみに子午線の場合は24時間計で見るとちょうど真上と真下にきます。方位では真北と真南となります。それらを結ぶ線ということで、縦に真っすぐに東西を分断する線という意味です。

余談はさておき…

それぞれの五臓六腑(経絡)と時刻との関係は以下のようになります。

 肺は寅の刻、午前4時を中心にその前後1時間で3時〜5時、以下同様に大腸は卯の刻、5時〜7時、胃は辰の刻、7時〜9時、脾は巳の刻、9時〜11時、心は午の刻、11時〜午後1時、小腸は未の刻、1〜3時、膀胱は申の刻、3時〜5時、腎は酉の刻、5時〜7時、心包は戌の刻、7時〜9時、三焦は亥の刻、9時〜11時、胆は子の刻、11時〜午前1時、肝は丑の刻、午前1時〜3時

これらを午前と午後で組み合わせると

胆‐心、肝‐小腸、肺‐膀胱、大腸‐腎、胃‐心包、脾‐三焦

の6グループとなります。このグループ内はそれぞれが影響を及ぼしますので、例えば肝経と小腸経はセットで診察しますし、肝経の経絡上に症状があれば、治療経穴は小腸経に取るというようなことになります。

ここで、治療に使用する経穴ですが、基本的には絡穴に求めます。場合によってはD穴に取ることもあります。
一般の方のために、書いておきますが、絡穴やD穴というのはつぼの名前ではなく、特定の性質を持つ経穴につけられた、グループ名称のことです。

具体的な治療法としては以下のような治療の仕方をします。

「毎日、午前4時頃に目が覚める」とか「午前4時ごろに喘息発作が起こる」というような方がいたとすると、午前4時頃というと、「虎の刻」で、肺が旺気する時間帯ですから、肺経の絡穴である列缺と、セットになる膀胱経の絡穴である飛陽に治療をします。

症状の出現する時刻に治療ができれば一番よいのですが、実際には治療院の診察時間がありますから、難しい場合もあります。

また、別の例を示しますと、寝ちがいで側頸部に痛みが出ている場合は小腸経とみて、肝経の蠡溝、後頸部に症状があれば膀胱経とみて肺経の列缺に治療を加えるというような使い方となります。

子午治療は症状の発症時刻や発症経絡を診察しての治療ということになりますが、この治療には病理が伴っていませんから、子午治療のみで効果が出る場合もありますが、効果が認められないケースもありますので、補助的な治療法として行うのが良いのではないかと思います。セルフケアとして自宅施灸していただく場合などは良いかもしれません。


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タグ:子午治療
posted by 鍼医Kまたはハリー at 21:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 東洋医学
この記事へのコメント
ちょっと疲れていて、気力が落ちてますが、それでも子供達に鍼をして貰って、やや落ち着きました。

早くバッチリ治せる様になって欲しいです。
Posted by koyuri at 2013年05月29日 22:57
koyuriさん。ご無理のないようにして下さいね。
Posted by 鍼医K at 2013年06月01日 08:36
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