さて、このグループホームにはスプリンクラーは設置されていなかったとのことですが、法的には設置義務のない小規模事業所だったとか…。建築基準法には違反していたようで、行政指導も行なわれていたそうです。
数年前に同様の事故があり、スプリンクラーの設置義務などの基準は厳しくなっていたようですが、全国には未だにこのような状況の施設が数多くあるようです。
出火したグループホームの運営会社は行政指導を受けていましたが、施設は賃貸であり、貸主に工事の許諾を得るのが難しいという回答をしていたようです。
実際に貸主がそのような事を言ったかどうかは分かりませんが、普通の感覚からすればいい訳にしか聞こえません。実情は経営上の問題が大きいのだと思いますし、法律を厳格化すれば、そんないい訳もできないでしょうし、経営基盤の弱いところには補助金を出すなどして改善をもっと促すことも可能だと思います。
全国に介護関係の施設は数多くありますし、小規模なものから大規模な事業所までありますが、経営基盤が安定している事業所はそんなに多くはないでしょうし、介護業界のひとつの問題だと思います。
このような事は以前からいろんなところで指摘されていることで、未だに問題は山積です。
新政権になって、経済の復活をうたっていますが、このような社会保障の問題をどの程度、考慮されているのか心配になります。
経済が回復し、景気がよくなれば税収も増え、社会保障も手厚くできるというようなことではタイムオーバーにならないかと危惧します。
経気回復のための財政出動もいいでしょうけど、その予算がどこに配分されるのかは重要な部分です。災害対策や老朽化したインフラのメンテナンスももちろん必要ではありますが、一部の業界が一時的に潤って終わりにならないよう十年先、二十年先を見据えて計画してもらいたいものです。
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身動き出来ない人が、生き残るタメにはスプリンクラーなどが必要なのですから。