さて、寒くなってくるとぎっくり腰や寝違えの患者さんが増加します。夏場のクーラーでも同様な現象がありますが、季節の影響も重要なポイントのひとつです。
腰痛で来られた患者さんの話。もともと腰痛が慢性化していたようで、先頃から違和感が強くなっており、痛みで動けないぐらいの状態になったそうです。
違和感を感じてから、痛みが徐々に増大し、おそらく身体が自己治癒力でもって修復をがんばっていたのだと思うのですが、痛みで寝付きが悪いこともあり、痛みも和らいできていたので、ビールをお飲みになったそうです。
するとしばらくすると痛みが強くなって、和らぎかけていた痛みが急激にぶり返して悪化したそうです。
おそらくこの患者さんは痛みが強くなって少し和らいできていたとはいえ、まだ急性期の炎症があったと思われます。
その状態で、飲酒することで一時的に症状は軽減したかもしれませんが、後で冷えて症状がぶり返したのだと推察します。
季節の影響もありますが、アルコールは基本的に身体を冷やします。飲酒によって脳に軽く麻酔がかかるような状態になりますから、一時的には末梢血管は拡張して血流が良くなることで、暖かくなりますが、アルコールによって制御が利かなくなっている訳ですから、拡張した末梢血管がうまく収縮せずにどんどん体表から熱をうばって、次第に身体が冷えてしまいます。
冷えたところはひきつってしまったりするので、炎症があれば悪化することが少なくありません。
身体の状態によって差はありますが、急激に強くなった痛みがある場合は多少痛みが和らいできたとしても飲酒は厳禁です。
今からの季節は忘年会などで飲酒する機会が増えると思いますが、身体の状態によっては大変なことになる場合もありますから注意していただきたいですね。
急性の強い痛みが出現した場合でも鍼治療を行えば1回、2回の治療で身体は楽になりますが、激しい痛みはできれば避けたいところです。
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私もアルコールが好きでして気わ付けなければと思います。
そうでなくとも目が悪くなり医者から白内障の手術を勧められています。
アルコール摂取後の睡眠は、浅くなる傾向にありますし、人との潤滑油にはなるでしょうが、リスクも又、結構あるので知っておきたいですね。