2011年10月31日

現役 鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」 vol.209 無知は強し?

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ここのところ、当院がプロデュースしている焼き菓子専門店の神戸やきがし なごみ堂はちょこちょこイベントに出店させていただいています。

イベントには多くのお店や個人が出店しているんですが、イベントの趣旨に外れていなければ、ほんとさまざまな業種が出店しています。

その中に、アロマテラピーやリフレクソロジーを行うリラクゼーションサロンが出店しているイベントがありました。

イベントですから、来場者に呼び込みなどを行っているところも多々あるのですが、そのリラクゼーション系の出店者の方がこんな呼びこみをしていたそうです。

「マッサージはいかがですか?」

「背中、腰のマッサージができます!」

「肩こりや腰痛のある方 マッサージはどうですか?」

そのような呼びこみを平然と行っている方が多数。

これはれっきとした違法行為です。

まず、マッサージという手技療法を行えるのはあん摩・マッサージ・指圧師または医師ということで、資格を持たないセラピストがそのような文言で手技を行うことはできません。

二つめは肩こりや腰痛などの疾患名を示して手技を行うことも宣伝活動とみなされればアウトです。

厳密に法律に照らし合わせれば違法行為を行っていることになりますし、罰則の対象となることもあります。

とはいえ、おそらく呼び込みをしていた人もリラクゼーション系の手技を行っている方もほとんどの方は違法行為を行っていたとしても、それが違法行為であるかどうかなどを知らない人がほとんどでしょう。

一般的にマッサージという言葉もあいまいな使われ方をしていますし、本当の有資格者のマッサージとリラクゼーション系のものとの区別ができる方も少ないというのが現状です。

しかしながら、違法行為を行っていることには違いはなく、本来は取り締まられなければならない行為でもあります。

法整備が後手後手になって、新しい手技などが海外から入ってきても、それに対応できていないことも原因のひとつですし、また、法を整備したためにその法の隙間を縫うように既成事実化しているという面もあります。

今や一大産業となっているエステも国内で最初にフェイシャルを行いだしたのは床屋さんだったそうですが、その手技はマッサージの手技の一部であり、無資格者が行うことは違法行為ということで、議論になり、結果的に医療行為ではなく美容であるからあん摩・マッサージ・指圧しの資格の必要はないという見解になったそうです。

それが、今やフェイシャルからボディー、ヘッドスパなど領域を広げ、すべて医療ではなく美容ということで法律の規制を受けずに発展してきました。

そんなエステ業界も段々と飽和状態となりつつあり、昨今はメディカルエステというようなカテゴリーも導入してきています。

本来のエステは医療の一環であって、海外の国際ライセンスを取得している方にとっては当然のことだと思います。そして、国内でも医療分野に進出しようとしている訳です。

国内に輸入された当時は医療ではないからという理由だったのに、今は医療分野でも活躍の場があると変化してきているのです。大きな矛盾をはらんでいるんじゃないでしょうか?

エステ業界は大きな産業となっていますし、いまさら従事している方の職を奪うことは現実的ではありません。そうなると、資格制度をきちんと整備する必要があるでしょうし、もしも医療分野に進出するということであれば、医療系の資格取得に必要な基礎医学をきちんと学習する必要があるでしょう。

まぁ、それも資格ビジネスになるだけで、技術のない人を増産してしまう可能性をはらんでいますから一概に良いとも言えないのですが…

話は戻りますが、イベントに出店していたリラクゼーション系のお店はリフレクソロジーも行っていたようですが、屋外のイベント会場で、足湯なども完備はされていません。

そのような状況で素手でオイルマッサージを不特定多数の方に行っていましたが、正直言って、かなり不衛生です。蒸しタオルなどを用意してきれいにふき取れば雑菌も減少しますが、そのような準備もしていない様子だったようです。

セラピストの手を介して菌が拡散していてもおかしくない状況です。

私的にはそのような衛生面をきちんとできないような方が「肩こりや腰痛に効果があります」とか、「足にはツボがたくさんあって…」などと言っていることに驚愕してしまいます。

知らないということはある意味、とても強いことで、大きなリスクを含有しています。「知らぬが仏」という故事もありますが、こと身体に関する何らかの影響が有る場合には当てはまらないことだと思いますし、多くの方が現実や法律などにきちんと向き合って正しい知識を持つことが必要だと思います。

法律や衛生面なども知識があればその行為がどういうことなのか考えることもできますし、行動を変えることもできます。しかし、無知では考えるという思考にすら辿り付けないでしょう。

法律がすべて正しいとは思っていませんし、時流とともに合わなくなることもあります。その場合は法を適切な形に変化していけば良いことで、悪影響を減らすことに努める必要があります。

「法は破るためにある」なんてことを言う人もいますが、法治国家において、それはやってはいけないことで法の改正などはあっても破っていいということではないと思いますし、法の隙間を縫う行為も決して良いとは思いません。

時の流れるスピードが速く、現代社会は何事においてもごて後手になりがちですが、少なくとも現行法に抵触するような行為や身体に影響がある行為についてはきちんとした知識を持って対処したいものです。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | メルマガバックナンバー
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