2011年10月29日

医学の常識は変化していく

科学技術の進歩によって今までの常識が常識でなくなることは結構あります。

それはそれで意味があって、新しい発見によって常識が変化したならそれに対応すれば良いということになります。
「年に1度、X線による肺がん検診を受けても、死亡率低下にはつながらない」という研究結果が発表された

日本では国が年に一度の検診を奨励しているのですが、あまり意味がないということのようです。今まで実施してきた方は検査時点で病変が見つからなかったのであれば安心には繋がったかもしれませんが、必要以上にX線検査によって放射線被曝していたとも言えます。

もちろん、検査には費用がかかりますから、医療費を浪費したとも言える訳です。とはいえ、今までは有意義と思われていたことなので、仕方ないことですが、今後の対応を変えていく必要があります。

後は、迅速に対応できるかが重要ということです。

世の中にはいろんな考え方がありますが、私的にはいろんな検査は頻繁に受けるべきではないと思っています。早期発見ということを考えた場合に定期健診を受けることは大事なことですが、癌検診などはX線のような放射性物質を使用しますし、腫瘍マーカーを使った検査も放射性同位体を使用している訳で、安全な範囲とはいえ、ノーリスクではないので、そのような検査は頻繁に受ける必要はないと思います。

それから、検査を行うことで異常がなければ安心はできますが、例えば、年に一度の定期検査を行っているとして、検査の数日や数週後に異常な状態になることもあり得ます。

そのような時に少し前に検査で異常が無かったから大丈夫だろうとタカヲくくって、結果的に症状を放置してしまうようなことがあっても困ります。

検診などはあくまでその時の状態であるということを肝に銘じて、日々の身体の状態に気を配ることをおろそかにしないように心がけたいものです。

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posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療
この記事へのコメント
放射線の被曝も心配ですし、ガンになっての抗ガン剤や放射線治療のマイナスを考えて、既にレントゲンを受けなくなって何年にもなります。

健診に本当に意義があるのか、製薬会社を儲けさせる方便なのか、少々疑問でもありますしね。
Posted by koyuri at 2011年10月29日 23:27
koyuriさん。ほんとそう思います。検査をしてもそれが絶対的な結論を出してくれる訳でもないですし、リスクは最小限にしておきたいですね。
Posted by 鍼医K at 2011年10月30日 00:19
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