2011年10月28日

生姜の効能 全身に起こる現象に注意を!

段々と寒さがきつくなってきました。昨日、たまたまTVを付けた時に生姜について特集のようなコーナーをやってました。

生姜、美味しいですよね…いや、それは置いておくとして…
生姜と言えば、一般的に身体を温めるということで紹介されます。確かにそれはそうなのですが、ちょっと注意があります。

生姜と一口に言っても手の加えようで少し効能が変化します。番組でも言われていたんですが、生の生姜は末梢血管を拡張させ、末梢循環を改善します。

それとは対照的に温めた生姜は胃腸を温め、全身を温めるということになります。

あれっ、どっちも身体を温めるじゃないか!と思った人は気を付けて下さい。
生姜の効能としては温めていることには変わりありませんが、最終的に身体に起こる現象というか結果に違いがあります。

生の生姜は末梢血管を拡張させ末梢循環を促進しますが、皮膚面は血管が拡張し血行が促進されることで温度は上昇します。これは末梢血管が拡張することで外気との接触面を増加させていることになって、結果としては体温を下げることに繋がります。人間の身体は身体に熱が多くなり過ぎないようにするために末梢血管を拡張し、汗腺を広げ発汗して解熱しようとするんですね。

風邪の初期に発熱して悪寒がない場合に葛根湯をよく使用します。葛根湯と言えば生姜です。これは体温を上げて発汗させて解熱しようとしていることになります。

生姜に熱を加えた場合は内臓から身体を温めるので冷やすことはあまりないです。

他にも生姜の効能はいろいろありますが、生のままで火を加えずに摂取すると冷やすことになる場合がありますので、ちょっと注意して欲しいところです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければポチッとお願いします。
FC2ブログランキングへ  人気ブログランキングへ  にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

鍼灸治療院 和み堂 公式サイトはこちら!
神戸やきがし なごみ堂はこちら!


posted by 鍼医Kまたはハリー at 21:44| Comment(2) | TrackBack(0) | ご注意
この記事へのコメント
漢方薬でも、「●●湯」と書いてあるものは、粒状になっている薬を水で飲むよりも、お湯で溶いてから飲んだ方が効くと言いますし、ちょっとの違いが大きな違いというコトは色々とありますね。
Posted by koyuri at 2011年10月28日 23:33
koyuriさん。ほんとそうですね。表裏が紙一重のような感じのことも世の中多いですしね。
Posted by 鍼医K at 2011年10月29日 23:10
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/49518054
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック