2011年10月21日

アトピー性皮膚炎の鍼灸臨床研究

本日も和み堂は昨日に引き続き休診しておりました。

本日は学会出席ということでお勉強に行ってました。

で、その中で、所属学会のメンバーの中でおそらく一番アトピー性皮膚炎の臨床経験が豊富であろうK先生が研究発表をされました。

アトピー性皮膚炎は和み堂でも対応していますが、なかなか難しい疾患で悪戦苦闘しているのが現状です。なのでとても参考になりました。K先生、ありがとうございました。

で、そのアトピー性皮膚炎ですが、東洋医学的には陰虚内熱になっている方が非常に多いのです。つまりは五臓の虚によって熱が発散できずに皮膚表面や経絡に熱が停滞して皮膚炎を起こしているということになります。

なので、身体の上の方、首や頭、上半身が赤く発赤し、表面に熱感を帯びているケースが多いです。

この停滞した熱をスムーズに発散させることが治療になっていくのですが、小児なら回復力も早いですし、発症してからの期間もまだ短いことから比較的に予後は良いのですが、大人の場合は長く症状を持っていることで体質化していますし、かゆみによって掻破を繰り返すことで皮膚が硬化、肥厚していることも多く、治療には時間がかかります。

なので、継続的な治療と自宅養生も大切となってきます。とはいえ、忙しい現代人にとって自宅養生を継続することはなかなか大変なことで、自宅養生を簡便で継続できるように促すことも治療家の技量の一部かなとも思います。

K先生の発表されていたことで、大事な内容として本治法つまりは根本の全体調整がとても大切ということがあります。

アトピー性皮膚炎では皮膚上の眼で見て分かる症状やかゆみなどにどうしても眼が行きます。もちろんその症状を軽減することも大事な治療なのですが、それは最終的に症状として現れた結果で根本原因ではない訳で、やはり根本原因に対して治療を行っていくことは必要不可欠ということです。

それから、もう一点。風邪症状が出る前や便秘すると症状が悪化するケースが多いということ。風邪は風という外邪が体内に侵入して症状を引き起こしますし、また、外から来る影響ですから皮膚表面が最初に影響を受けますからアトピー性皮膚炎を悪化させる要因となることがあります。

また、便秘については腸内環境が悪くなっていることもありますし、消化吸収作用がうまく行われないと未消化の物質がIgE抗体の産生に繋がることも指摘されているようですから腸内環境を整えるという意味で食養生も大切となります。

東洋医学的にも便秘は熱と寒によるものがありますが、内熱を促進してしまえば症状は強くなると考えられます。

ということで、個々の状況にかなり差もありますので、「これだけしておけば大丈夫」ということにはもちろんならず、状況に応じた治療と治療期間が必要となりますし、食事など日頃の生活によっても影響を受けますので、治療+養生と言う形で徐々に体質改善していくということがベターということですね。

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posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学
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