高度成長期の頃は他の公害問題とともに注目されていたのだと思いますが、以前に比べ排ガスの排出量などが少なくなったことや技術の進歩もあって、どこか遠のいていたのかもしれません。そんな排ガス問題ですが、 自動車の排ガスが小学生のぜんそくの発症率を高めていることが、環境省の健康影響調査でわかった。ということで、喘息と排ガスの関連性を認めたということのようです。
これまでにあった公害訴訟においては喘息と排ガスとの関連が十分調査されていなかったということだったのでしょうけども、国が「科学的知見が少ない」として関連性を認めなかったようですが、今回は関連性を認めたということです。
たまたま住んでいたところの周辺が高度成長や産業の発達とともに、また自動車の数が増加したりなどして、健康を患ってしまった方にとって、完全な「救いの手」とまではならないかもしれませんが、国が認めたことで何らかの補償が行われるかもしれません。
経済や産業の発達がもたらした恩恵は生活環境を向上させてきましたし、それには多くの現代人にとってメリットではあったのでしょうけども、そのために自身の意志だけでは避けられない状況に追いやられた方がいることを忘れないでおきたいと思いますし、同時に、本来ならば街づくりなど生活環境を整えていくに際して、先々のことを考慮し、時には発展を抑制したりしないといけない行政のビジョン力がきちんと働く社会になってもらいたいと思います。
このような健康問題もそうですが、山を削り、海を埋め立て、急激に増加したニュータウンなどはいまや高齢化により街自体が高齢化してきていたりもします。
「必要があったから…」と言ってしまえばそれまでですが、都市計画は何十年も先のことも考慮して行われなければならないことであって、今後はそのような高齢化した街で安全に安心して生活できる環境が整えられるかということも大切になってくると思います。
今後、国内の産業、経済のパイは大筋では縮小していくでしょうし、更に高齢化した社会構造はより深刻となってきます。そのような状況でもあ安心して生活でき、将来が明るい未来となるようなビジョンに基づいて社会が構成されていくことを願います。
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