ところで、気温が上昇してくると気になるのが食中毒等の食品の安全性でしょうか。寒い時期でも食中毒はもちろんあるんですが、気温が上昇してくるとより発生率が高くなってきますし、もう少しすると梅雨の時期になりますが、そうなるともっと管理が大変になってきます。
で、富山県礪波市の焼肉店で食中毒の集団発生があり、男児が死亡したというニュースがありました。
死亡した男児からは腸管出血性大腸菌O-111が検出されたそうです。
腸管出血性大腸菌と言えばO-157を思い浮かべる方が多いと思いますが、大腸菌はとても種類が多く、その中でもO抗原による分類でO-157はO抗原157番の大腸菌ということのようです。
O-111はあまり聞きなれないかもしれませんが、O抗原が111番の大腸菌で、数多くある大腸菌の中でもO-157と同様に病原性を示した菌腫ということになります。
O-157についてはO157 - Wikipediaに詳しく書いてありますが、1996年に大阪府で発生した学校給食による学童の集団感染の際に厚生省(現 厚生労働省)がカイワレ大根が感染源として疑われると発表したことから多大な風評被害が発生し、当時、厚生大臣だった現 内閣総理大臣の菅総理が記者会見でカイワレ大根を食べるというパフォーマンスをしたことを覚えている方も多いことでしょう。
それはともかく、大腸菌は熱に弱いですから、家庭では加熱処理をきちんと行うことが大切ですし、お刺身など生で食べるものは食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておくとか、手洗いや調理器具を衛生的に保つことで予防となります。
また、外食の際は生肉や生のレバーなどは小児や高齢者はもちろん、体力が低下している方などは食べないことが予防となります。
これからの時期は特にいつもよりちょっと気をつけたいものです。
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漢方薬では五苓散あたりが、西洋の薬ではビィフィズス菌などが良く効くので常備しておくと良いと思います。