2011年03月26日

冷えの解消に

3月も下旬だというのになかなか暖かくなってきません。日中は少し暖かい日もありますが、朝晩はやはり寒いことが多いです。

東北の被災地ではこちらよりもっと寒さが厳しいと思いますし、「避難所では暖房器具も十分でないでしょうし、燃料の供給具合によっても暖が十分に取れるかは分からない状況でとても気の毒に思います。

なかなか直接、お役に立てる訳ではないのですが、冷え解消に繋がればと思って、ちょっと書きたいと思います。

ここのところ冷えが影響して体調を崩している患者さんも多かったですし、本日は家人の従妹からの連絡で従妹のご主人がどうも冷えによって坐骨神経痛を発症したようでしたので、冷えの影響を受けている方にはちょっと役に立つかもしれません。

まず、体温は血液の流れが深く関係します。血行がよくなれば体温も上がりやすいということになります。

血行をよくするためには、血管に血液がスムーズに流れるようにしてあげる必要があります。それにはこわばって弾力性が低下している可能性の高い筋肉をほぐしてあげることが大事です。

冷えは足元からやってきますので、特に下半身のケアをしてあげると効果的です。

下半身では特に「ふくらはぎ」の筋肉が重要な働きをしていますので、軽く膝立てをするような格好で座って、ご自身の手のひらでふくらはぎを包み込むように軽く握り、握ったままふくらはぎの筋肉をプルプルと震わすように動かしてみましょう。

次に熱を発生するものに筋肉があります。こわばりをほどいた後に筋肉を伸縮させて動かしてあげます。筋トレではないので、負荷をかける必要はありません。特に下半身の大きな関節である、股関節や膝、足首を動かしてあげましょう。足首はぐるぐるゆっくりと回すと筋肉が簡単に伸縮します。

同様に足の指も一本一本、指でもって動かしてあげるとさらに効果的です。

ツボの指圧をするなら、足の裏の中央よりやや指側の足の指を曲げると窪みができるところの湧泉(ゆうせん)を親指でゆっくり指圧。5秒ぐらい圧迫することを数回繰り返すとよいです。

ふくらはぎでは足の親指側(内側)の骨とアキレス腱の間を内くるぶしから膝にかけて指を沿わすとアキレス腱が太くなってくるあたりで指が止まります。そこにあるのが築賓(ちくひん)というツボ。こちらも5秒ずつ数回圧迫してあげると良いです。

それから下半身だけでなく手足全般に言えることですが、お腹、腰、お尻が冷えていると手足の抹消部は温まりにくいので、お腹や腰、お尻が冷えている場合はまずそちらを先行して暖めると効果が上がりやすいです。

疲れ過ぎない程度に身体を動かしてあげることが大切ですので、参考にしていただければと思います。

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タグ:冷え
posted by 鍼医Kまたはハリー at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | ご提案
この記事へのコメント
本当にそうですね。

足浴は効果がありますけど、忙しい時は手浴だけでも違いますしね。
Posted by koyuri at 2011年03月26日 23:54
koyuriさん。身体が冷えるといろいろと調子を崩しやすいですから気をつけたいですね。
Posted by 鍼医K at 2011年03月27日 22:30
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