今日から3連休という方もいらっしゃると思いますし、明日、明後日に備えて早く寝ようと思います。
と、これで終わってはあんまりなので、昨晩のお話をひとつ。
昨晩は診療を終えてから用事があって、所属学会の会長の自宅に行ってきました。すぐに帰宅する予定だったのですが、「まぁ、ちょっとお茶でも・・・」ということで、お言葉に甘えて少しお邪魔してきました。
で、その時のお話の中で、戦前の頃は身体の不調があった時にまずは鍼灸を受けて、それでも治らないと西洋医学のお世話になっていたという時代があるとか。
当時は西洋医学の治療を受けるには高額な費用がかかったこともあり、治療の第一選択が鍼灸だったということなのですが、現在は国民皆保険制度が整備され病院へ行く方が費用が少なくて済むということで、第一選択が病院という方が圧倒的に多いのですね。
国民皆保険と言っても厳密には保険に加入していない方もいますし、診察料は安いかもしれませんが、いろいろと検査が重なったり、薬の費用を入れると結構な額となってしまいます。
それに西洋医学はいろいろな症状を分析していくことで治療法を確立している訳で、治療分野が細分化され専門性が高くなっています。
専門性が高いということはとても大切なことではあるのですが、日本ではオールマイティーな医療窓口となるようなドクターなどが少なく、組織体制もそのような体制にはなっていません。なので、何らかの症状を発症した時にどの科を受診するかということは患者サイドである程度判断しなければなりません。こうなると最初に受診した科が最適な選択となっていればいいのですが、そうでない場合はあちこちの科を順番に渡り歩いたり、いろんな病院を受診するいわゆるドクターショッピングとなってしまうことがあるのですね。
そこで、患者さんの状態から専門科への紹介が必要かどうかを判断する医療窓口の役割を鍼灸師が果たせればいいんじゃないかという話になりました。
もちろん鍼灸で治療可能な疾患であればその場で治療を施せば良いですし、専門科の受診が必要であれば医療機関と連携できれば、患者さんにとってもメリットになると思います。
ただ、それを実現するには鍼灸師の資質が問われることになりますし、一定レベル以上の医学知識をどの鍼灸師も持っているというぐらいにならないと鍼灸師が医療窓口の役割をするというのは難しいとも言えます。
東洋医学では病名で患者さんを診ている訳ではなく、身体全体の状態を踏まえて診ているので、患者さんの状態をいろんな視点から客観的に診ることはできるはずですから医療窓口の資質はあると思うのですがいかがでしょうか?
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タグ:医療窓口
なんとか休み明けの忙しさを凌いで、連休に伊豆へ招待旅行で行ってきました。
連休に遠出するコトなど、滅多にナイので疲れました。
ゆえに、本文と関連したコメントでナイのですが、お許し下さい。