2010年12月27日

真剣勝負をショーにしてしまっていないだろうか?

昨晩、たまたま晩ご飯を食べている時に女子フィギュアスケートのフリーの最終組滑走をTVで放送していました。

前日のSPの結果から当然、安藤美姫選手と浅田真央選手が注目されていた訳ですが、選手の演技はもちろん素晴らしく、どの選手もその時できる限りの精一杯を行なっていたと思いますし、とても素晴らしいことだと思いました。

でも、どことなく違和感が拭いきれない感があったのでした。
その理由のひとつはTVの放送に公平さが欠けているように思ったことです。

浅田選手や安藤選手ともに共通して一気にとっぷ選手と駆け上がった後のスランプを経験し、浅田選手に関しては今シーズンがまさにスランプ。そこからの復活をかけての全日本選手権ということで、感動的なシチュエーションが整っていたのは事実かもしれないのですが、どうもその辺りばかりにTVの実況も開設者もフォーカスされているようで、虚像を見ているかのような心地悪さが少しばかりあったのでした。

それから、もうひとつはこれは何もフィギュアスケートだけではないのですが、観客席から激励の言葉がかけられることが私はあまり感心できないのです。

応援したい、激励したいという観客の気持ちは分りますが、選手は皆、そのステージに上がるまでにも相当な努力をしてきた訳でですし、競技直前は相当なプレッシャーもかかっているでしょうし、何より真剣勝負な訳で、観客の一声が緊張の糸をプツリと切ってしまうかもしれません。

感情移入してしまうこともあるでしょうけど、選手の邪魔にならないような配慮が必要ではないだろうかと思う訳です。

いろんなスポーツがありますが、どんなスポーツでも観客やファンがあってこそという部分も大いにありますが、本来はその競技を行なっている姿から感動を覚えたり、学びがあると思います。

記録を競う競技でない場合はどうしてもエンターテイメントというかショー的な部分にフォーカスされがちだと思いますが、そのような部分も大事な要素のひとつというぐらいの認識の方がいいんじゃないかと思います。

TVなどマスコミも公平な放送となるよう努めて欲しいと思います。番組の構成次第では選手に過度なプレッシャーを与えることもありますし、それで有望な選手の芽を摘んでしまわないようにして欲しいと思います。

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posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 腑に落ちない話
この記事へのコメント
フィギュアは、最終的にショー・ビジネスに辿り着くので仕方ナイ部分もあるかと思います。

ともあれ、マスコミの公平さだけは、絶対に欲しいと思います。

選手が気の毒ですから。
Posted by koyuri at 2010年12月28日 23:06
koyuriさん。番組の放送姿勢をもうちょっと考えて欲しいところですね。
Posted by 鍼医K at 2010年12月29日 16:12
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