2010年12月21日

風邪にはやっぱり鍼がいい

ぼちぼちと巷でも風が流行り出しているのか、それらしい症状の患者さんも増えてきました。

以前から診させていただいている中学生の女の子が来院されました。
もともとは生理痛がひどいということで体のバランスを整えるために来院していたのですが、今回は別の症状でした。

学生さんは大人数が集まる環境に身を置く訳で、風邪などを貰いやすいですね。

そして、今回の症状は咳、鼻づまり、のどの痛みが主訴でした。

3日前あたりは非常に咳が多くて、ヒューヒューいうような喘息様の咳だったようです。
この患者さんは、もともと喘息と鼻炎の気があるとのことで、風邪を引くとかなりしんどいようです。

脈状などを診るとまだ風邪の初期段階で肺に熱を持っている状態でした。

治療としては五臓六腑のバランスを整えた後に圧痛のあった右魚際穴を瀉法。その後は身体の上の方の熱を取るために大椎に刺鍼。開胸のために身柱にも刺針しました。

後は汎脳のあった風門や穴齲隠喩や肝兪、崑崙などに刺鍼して治療を終了しました。
治療後は喉の痛みは消失して、咳は止まりました。鼻づまりはまだ残っているのですが身体を起こしてから徐々に鼻が通ってきたようでした。
後はしっかり食べて、(消化の良いもの)しっかり寝れば大丈夫でしょう。
このまま初期段階で風邪が完治できますように!

まぁ、このような治療を行なったのですが、一緒に凝られていた親御さんが「鍼をする方が治りが早いんですよ」と言っていただいたことが、とても嬉しかったですね。

状態にも寄りますが、下手に薬を飲むとかえって完治するまでの時間がかかったり、前回の記事のように眠気と戦わないといけなかったりといろいろと不都合もありますから。

それから、これは治療に関する話ですけど、喉の痛みがある時に左右のどちらに症状が出ているのかを見分けるのに腎経の照海の汎脳を診ると左右のどちらに症状があるのかが分ります。照海を触ってみて冷たい方に症状が出ていることが多いですので、試してみてくださいね。

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タグ:風邪
posted by 鍼医Kまたはハリー at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学
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