インフルエンザの罹患者数も徐々に増加していて、来週にでも流行期に入ると予想されているようです。
国立感染症研究所の発表によると流行のピークは1月下旬から2月上旬とのことです。
インフルエンザは罹患すると高熱が出ることもありますし、それに伴う症状もあり、注意しているという方は多いと思いますが、意外と普通のいわゆる風邪に対しては症状が軽ければ市販薬などを服用して対処するという方は少なくないと思います。
風邪薬と言っても総合感冒薬からくしゃみやせき、鼻症状には○○なんて具合に多種多様あります。薬局で薬を買う場合は薬剤師さんと相談しながら薬を選んだり、ご自身で選んだりしていると思います。
で、風邪薬と言えば、服用後に眠くなるという経験をした方も少なくないと思いますが、東北大の研究で抗ヒスタミン薬のうち眠くなるタイプの薬では12時間後も脳内に薬が多く残存し、強い眠気や判断力の低下を招くおそれがあることを実証したということで、風邪薬を服用する際には車の運転など的確な判断力を必要とされる行動があるかないかなどをきちんと考えておかないと大事故を引き起こしたり、大失敗をしてしまうかもしれませんので注意が必要です。
「風邪に効く薬はない」と昔から言われますが、実際に身体に症状が出た後では体内で相当な数にウィルスは増殖している訳で、抗ウィルス薬があったとしても服薬した段階では悪化を抑えることはできたとしても効果的な治療とはならないでしょうし、身体の免疫力の方がよっぽど効果的に働くと思います。
そういうこともあってか、風邪薬はほとんどが対症療法薬で症状を少し抑えている間に身体が治るのを待っているということになります。
なので、眠くならない風邪薬よりむしろ眠くなる風邪薬でしっかり休息をとって体力を回復させるという使い方をする方がベターとも言えるかも知れません。
とはいえ、仕事が休めなかったり、学校でも休めない試験があるとかどうしても身体を動かさないといけない場合もあります。そのような場合には眠くならない薬を選択するのもひとつの手段ではあるんですが、身体が全快の状態ではないので、普段の実力が発揮できるとは限りません。
やはり一番良いのは風邪を引かないことで、それには予防が大事ということですね。
予防をしていても体力が低下したりあまりに多くのウィルスに暴露されてしまったりすると風邪を引いてしまうこともあります。そのような場合には鍼灸治療をお勧めします。
「風邪」という言葉はそもそもは東洋医学の用語で、大昔からある病で、治療法も考案されています。まぁ、インフルエンザの場合は高熱などが出ていればなかなか鍼灸院に来院することは難しいかもしれませんがまだ軽度の風邪症状なら鍼灸で治療というのもいいですね。
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虫さされの時も、抗ヒスタミン薬は完全にNGですし。
自分の体質と相談して、薬を飲まないと悲惨なコトになりますね。