患者さんを継続して診させていただいていると日に日に改善していく方もいれば、なかなか改善に向かわない人もいます。もちろん、身体の状態や年齢によっても差はあるのですが、それだけが原因ではないように感じることもあります。
そんな原因のひとつに、どこかあきらめのような感覚があって、ご自身で限界というか枠を作ってしまっていることがあります。
そのような思考になければすぐに身体の調子が改善するというものではないのですが、その思考がご自身の行動を制限し、症状の改善にブレーキをかけてしまっている場合があります。
そして、たいていの場合は例えば生活習慣をほんの少し変えることで改善がより見込めるということがご自身でも分っていることが多いのです。
しかし、なかなかそのほんのちょっとが行動に移せないのです。そのような患者さんとお話をしていると必ずと言っていいほど、私が「○○してみましょう」と提案すると「でも、それはちょっと・・・」ってな具合に行動を起こす前から出来ないだろうとか、無理なんじゃないかという結論を出してしまっていることが多いのです。
小さな変化だとしてもそれは大変なことなのですが、症状の原因となるような部分をそのままにしておいては良くなるものもなかなか良くならない訳です。
治療をする側としてはいろんなアドバイスも同時に治療の一環として行なっていますが、最終的にやるかやらないかはご自身次第なのです。
なので、症状の改善に繋がることであれば、はなから結論を出してしまわずに、できるかもしれないと思って、とりあえずで構わないので否定的に捕らえるのではなくて試しにやってみるというぐらいのスタンスを持つといいのかもしれません。とはいえ、もちろん無理はしてはいけませんので、何か試みてみようと思われたらちょっと相談していただくといいんじゃないかと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければポチッとお願いします。



タグ:思考
遺伝レベルの問題もあると思いますが、思考が前向きか、後ろ向きかで治る速度が全然違うと思います。
治りたいという強い気持ち、コレに勝る療法はナイかもしれませんね。