2010年11月27日

現役鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」 vol.204 マラソンの利点と注意

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11月25日付の読売新聞にランニング人口が4年間で200万人以上も増加したという記事がありました。
早朝や夜に自宅周辺でランニングをしているとか、ランニングをしている人を見かけることも珍しくなくなっています。

そんなジョギングやランニング、マラソンですが、いろんな効果がある一方で注意しておきたいこともありますので、今回はそんなお話をしたいと思います。

まず、ランニングを行なうことでの効果というか利点を考えてみます。

1.運動不足の解消
2.筋力、心配能力の強化
3.精神の安定

大きく分けると上記の三つに分類できるでしょうか。

1.はほとんどの現代人にあてはまることで、たいていの方は運動不足ですから、その解消に繋がると言えます。

2.については軽いランニングだとしても身体に負荷をかける訳ですから、継続することでその負荷に耐え得る身体へと変化していくでしょうから結果的に体力、筋力、心肺機能が向上すると考えられます。

3.については心身は一体ですから、身体を動かすことで精神へアプローチすることができます。特にランニングでは一定のリズムで同じ動作を反復するので、意識しなくても身体が勝手に動きます。そのような状況下でいろんな思考がなされますが、次第に頭の中は整理されて頭の中でゴチャゴチャしていたいろんな思いがすっきりしてきます。

また、1.や2.からはダイエット効果や生活習慣病の予防、体力などが強化されることで免疫力や抵抗力の向上も望めると思います。

他にも利点はあると思いますが、上記に挙げたような理由からもメリットはたくさんあるというのがランニングということになります。

次に利点があるということは逆に不利益とまでは言いませんが、リスクというのは必ず存在します。ちょっと思いつくことを挙げてみると、

1.筋肉痛や肉離れなど筋肉に何らかの異常が出る。
2.膝関節痛、関節炎や腰痛など関節に負荷がかかることでの異常。
3.全身疲労
4.持病の悪化

などが考えられるでしょうか。

たいていの場合はご自身の身体に適切な負荷で行なえば問題はないと思いますが、つい無理をしてしまったり、ある程度継続するとやらないことや負荷を減らすことに強迫観念が出来てしまって、やり過ぎてしまうことがあるので、注意が必要です。

また、当院の患者さんにお聞きした話ではその患者さんの知人の方に市民ランナーとしても長期間ランニング行なっている方が、プロ仕様のシューズを新調して大会に出場したところ途中でリタイヤすることになったそうです。

その方は病院で頚椎椎間板ヘルニアと診断されたそうで、きっかけとなるようなことと言えば、シューズを変えたことぐらいということからそれが原因であるだろうということになったそうです。

走るという動作は体にとても大きな衝撃を与えます。特にマラソンなどは舗装された道路を走るので、グラウンドを走るよりもさらに衝撃が大きいということになります。

そして、走るという動作では片足に全体重がかかりますし、足底に加わった衝撃は足の骨などを伝え、骨盤、背骨へと伝わります。

この方のように日頃から走りこんでいる人でもシューズを変えることで加わる衝撃に変化があり、前々から疲労なども蓄積していたかもしれませんが、大きな病気に発展してしまうこともあるのです。

シューズ選び自体も重要な要素で足がシューズの中で動いてしまったり、足幅に対してシューズの締め付けが強かったりすることは良くないと言えます。

また、ソールも走りなれていない方はそれなりの厚みが必要でしょうし、シューズの重量もご自身の筋力に負荷がかかり過ぎない程度の重さでないといけません。

また、この事例の方のように、シューズ変更したとか、体重がかなり増減したとか何らかの変化がある場合は身体が慣れるまでは慎重にランニングを行なうことが大切です。

いずれにしても無理をしないということが大切で、どのような状況であっても必ず数パーセントは安全マージンを確保しておくということです。

次に万全の状態でランニングを行なったつもりでも負荷がかかり過ぎてしまうこともあります。万が一、ランニングを行なっていてというか運動全般に言えることですが、応急処置をご紹介しておきたいと思います。ご存知の方は復習と思って下さい。

運動を行なった際に身体を痛めてしまった時の応急処置はRICE(S)処置と言われます。

RICE(s)とは

 R=Rest 安静。痛みなどがあるのでまずは動かさないことが必要です。

 I=Ice 冷却。出血や炎症による浸出液の流出を抑制するたに行います。

 C=Compression 圧迫。患部の腫脹を抑えるために行います。

 E=Elevation 挙上。患部の腫脹、鬱血を抑える。心臓より患部を高い位置にすることで血流を抑制します。

 S=Support 固定。患部に負荷がかからないようにします。

以上の五つは基本的な処置ですから覚えておかれると何かと役に立つことが多いです。傷めた患部を最終的に治癒させていく時に血流は大切なのですが、急性期には炎症などによって血流量が増加し過ぎて腫れあがってしまったりして、かえって治癒までの時間が長くなることもありますので、RICES処置などで血流を制限することは大切です。

以上、マラソンシーズンを向かえ、ランニングを始めるという方も多いと思います。利点も多いですが、リスクもありますので、参考にしていただければと思います。


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posted by 鍼医Kまたはハリー at 20:45| Comment(2) | TrackBack(0) | メルマガバックナンバー
この記事へのコメント
運動不足解消にといきなり走りましたが
少しづつのほうがいいようで。
原因不明の腰痛と坐骨神経痛もこのせいかも。。この痛みを思うとやめておけば。。
Posted by naka at 2010年11月29日 09:59
nakaさん。それは大変ですね。ひどくならないうちに治療なさってくださいね。運動は急に行なうことも危険ですし、ウォーミングアップとかクールダウンも大切ですね。
Posted by 鍼医K at 2010年11月29日 23:59
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