2010年03月22日

現役 鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」 vol.195 〜花粉症対策〜

★ Magazine from 鍼灸治療院 和み堂 ★
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現役鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」
※※※※※※※※※※※※ vol.195 ※※
※※※※※※ 2010年03月22日 発行 ※※
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 20日から22日の連休の前半は天気が荒れました。連休でただでさえ渋滞するのに、突風が吹いたり、いろんな物が飛んできたり、危ないですね。そんな中、「やきがし 和み堂」では初のイベント出店を行いました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
 身体にも多大な影響を与える食、トータルバランスとしての食の重要性や食が与える様々な作用、食養生についてももっと広がっていけばよいのではと思います。
◆◇◆ 今日のお題 ◆◇◆

 1.院長コラム〜花粉症対策
 2.あとがき

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 1.院長コラム〜花粉症対策
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 春分の日を過ぎました。20日は突風が吹いて21日にかけて各地で大荒れの天気となりました。しかも黄砂注意報も発令されていたようで、花粉症症状を誘発した方も多かったのでは?と思います。

以前にも花粉症についてはお話したと思いますが、タイムリーな話題なので今回も取り上げたいと思います。

さて、この花粉症ですが、スギやヒノキの花粉が飛散する時期に症状が出るという方が多いと思います。スギ花粉などは絶対的に量が多いということも関係していると思いますが、果たしてそれだけか?という疑問もあります。

現在は一年を通して症状の強弱はあるが、鼻症状やせき、くしゃみが出るという方も少なくないので、この時期だけの問題ではなくなってきています。

それでは、まず医学的に花粉症の定義はどうなっているかみてみましょう。
南山堂医学辞典によれば花粉症は次のように解説されています。

「花粉症は花粉に感作された個体が原因花粉に暴露されることにより発症するI型アレルギーによる疾患である。」

原因になる花粉との接触によってアレルギー反応を示す疾患ということですね。

現代医学では鼻汁中のマスト細胞(肥満細胞)、好塩基球の細胞膜上の特異的IgE抗体が花粉と抗原抗体反応を起こすことで、ヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質が遊離されて、種々の症状を引き起こすということになっています。

症状としては鼻アレルギー症状(大量のさらさらの鼻水、くしゃみ、鼻の掻痒感、鼻づまりなど)、アレルギー性結膜炎症状(眼瞼結膜の発赤、流涙、眼のかゆみ、瞼の腫れなど)、気管支喘息症状(呼吸困難、喘鳴、せきなど)などがみられ、単一症状から複合症状まで様々ということになります。

そのようなことで、現代医学では花粉が原因のアレルギー症状だと言っている訳です。

ところで、花粉症をお持ちの方で、登山やハイキングをされる方はいらっしゃいますでしょうか?特にこの時期は登山に行くと、目視できるほど大量の花粉が飛散していることがあります。

風にあおられて、樹木からふわっと霞が買ったように花粉が飛散するような光景を見た方も多いと思います。

そんな状況ですから、花粉は日常生活を送っているところよりはるかに大量飛散しているのですが、以外と花粉症症状が出ない、あっても悪化するということはないという経験をしたという話を聞きます。

これ、ちょっと変だと思いませんか?花粉そのものが原因、誘発物質なら、花粉の量に応じて、症状は強くなりそうなものですが、必ずしもそうはならないということなんですね。
つまりは花粉そのものは身体に悪影響を及ぼすものではないとも言えると思います。確かに尋常ではない量を吸い込めばアレルギー反応云々というより物理的に体外物質が入ることでそれを除去しようとする身体の防御反応としてせき、くしゃみ、鼻症状などは起こるでしょうけど、そこまでの量でなければ悪影響を及ぼさないのではと。

花粉も自然界のものですから、悪影響を引き起こす直接原因なら、もっと昔から大勢の方に症状があったでしょうし、長い年月を経て、人間の身体がもっと対応できるようになっていそうなものですからね。

では、なぜ、花粉症という症状があるのか?ということになるのですが、ひとつは花粉に特に都市部では車などの排気ガス、工場などからの排煙、生活上発生するさまざまなガスなどの大気汚染が加わることによって、症状を引き起こしているのではないかと。

そして二つ目は昨今は深刻な問題になりつつある、黄砂の飛来。それから、もうひとつは花粉に対する嫌悪感、恐怖感などがあるのではないかと思います。

大気汚染や黄砂についてはそれ自体も大問題なのですが、同時に花粉を吸い込むと花粉症状に繋がってしまうと考えます。とはいえ日常生活のなかで排気ガスや交叉などを一切吸い込まないということは不可能に近いです。となると、ターゲットは花粉に大して何か働きかけをすることが有効ではないかと思います。

それには花粉に対して身体の親和性を高めてあげるということです。花粉症を発症する方はその時期になると身体のどこかに歪み(ゆがみ)が出ています。多いのは後頚部から肩にかけて緊張や凝りがよく出ています。

その身体の歪み(ゆがみ)を除去することで、花粉に暴露されてもバランスを崩さない、歪み(ゆがみ)の出ない身体にしていく、つまりは身体からアプローチしていくということになります。

次に、花粉に対する嫌悪感や恐怖感ですが、これは精神面の影響が強い訳ですが、もちろん身体のバランスを取ることでも調整することは可能です。

毎年のように花粉症症状で悩まされていると、症状の出る時期が近づくと徐々におっくうになってきます。鼻症状などは集中力も欠けますし、鼻水や鼻づまりは非常に不快感が強いですし、おっくうになる気持ちはよく理解できます。

症状を長く持っていれば持っているほど時期が近づけば、「また花粉症の時期か」→「症状がまた出るだろうな」→「症状が強いと嫌だな」→「花粉の飛散量が多いと嫌だな」→「花粉は嫌だ」→「花粉が悪い」。なんて風に(ちょっと無理があるか?)花粉自体に嫌悪感を持つようになっている方も少なくないでしょう。

しかしながら、上記したように花粉自体が悪の根源ではないはずなんですね。花粉に対する嫌なイメージは花粉にたいして過敏にさせてしまうとも言えますので、嫌なイメージをグッと抑えて、「花粉は身体と仲良しだ」「花粉は必要なものだ」などというように心の中で念じてみて下さい。悪いイメージを除去するひとつの方法です。

それから、花粉症の症状はアレルギー症状を示すので、「アレルギーは体質だから治らない」「うまく付き合っていくしかない」という風に思い込んでいませんか?体質だから治らないという先入観になっている方、結構多いです。

確かに体質の影響もありますから、例えば治療をして次の日から全く症状が無くなったということは難しいかもしれません。とはいえ、体質が関与しているということは逆に言うと体質だからこそ改善、治していけるのです。

ある特定の物質が化学反応を起こして、その化学反応によって産生される物質が特定の症状を必ず引き起こすということであれば、これはなかなか難治です。花粉が原因物質ならこれを完全に除去するか、途中の化学反応を阻止するために新たな薬剤を投与するとかそういうことが対処となるでしょうけど、実際には花粉症はそのような類の病気ではないと思いますので、体質を変えていくことで症状が激減していくと思います。

体質の話に戻りますが、人生の中で、体質は結構変化します。出産経験のある方は特に自覚するほど体質が変わったという方もいるのではと思います。

成長段階でもどんどん体質は変化していきますし、生活環境などによっても環境変化に対応していく過程で体質は変化することもあります。

ただ、成人の場合は出産などを除けば体質の変化をさほど自覚することはないでしょう。そのような身体なので、体質を変化させるためのきっかけを作ってあげるということが大切なのです。

はい、やっとここで鍼治療の話です。(笑)
鍼灸治療は体質改善にはとても効果のある治療です。花粉症に対して症状を緩和、消失させるための身体からのアプローチとしての治療はもちろん、体質改善のためのアプローチ、さらには精神と五藏六府のつながりから、精神面のアンバランスを整えることにもプラスになります。

ちょっと宣伝みたいな感じになってしまいましたが、鍼治療はおすすめなのですが、体質改善などにより翌年の症状を緩和させたり、将来的には症状の出ない身体を作っていくまでには時間がかかります。もちろん個人差がありますし、現状の症状の程度にもよりますので、一概には言えませんが、継続して治療を行なうことが大切ですね。
まぁ、継続ということ、これが一番難しいのかもしれません。

とにもかくにも花粉症は治らない病気ではない、体質だからという先入観を捨てる、花粉に対するイメージを良くする。このようなことが大切なんじゃないかと思います。

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 2.あとがき
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アレルギー体質をご両親から引き継いでいる率は男性より女性の方が多いような気がします。統計上はどうか分りませんが、女性はホルモンバランスの変動も多いので、より症状が強く出ているのかもしれませんね。とはいえ、体質は日々変化しますので、体質だから仕方ないと思わずに少しずつでも本来のバランスを取り戻していくことが大切ですね。

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posted by 鍼医Kまたはハリー at 12:34| Comment(2) | TrackBack(0) | メルマガバックナンバー
この記事へのコメント
アレルギー性鼻炎は、本当に困りますね。

体質改善というのも難しい問題で、中々妙案は少ないですが、甜茶とかエキナセアなんかは、ソコソコ効きますよね。
Posted by koyuri at 2010年03月22日 22:40
koyuriさん。そうですね。なかなか体質改善まで持っていくというのは大変ですね。無理なく継続できることが大事ですね。
Posted by 鍼医K at 2010年03月22日 23:21
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