2010年02月23日

現役鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」 vol.194 治療の結果確認をしています か?

★ Magazine from 鍼灸治療院 和み堂 ★
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
現役鍼灸師Kの「思うところを述べよ!?」
※※※※※※※※※※※※ vol.194 ※※
※※※※※※ 2010年2月23日 発行 ※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

  鍼灸治療院 和み堂 公式サイト
http://www.nagomido.net/
  発行者ブログ「心身一如」
http://come-together.sblo.jp/
  鍼灸院プロデュース!
 「おいしい は にっこり のもと」
  やきがし 和み堂
http://nagomido.ocnk.net/
  季節限定!
「春の訪れ 桜のパウンドケーキ」 桜の花び
らが散る頃までの販売予定です。

====================
 2月22日は「ニャー、ニャー、ニャー」(ん?
ニャン、ニャン、ニャンか?)で猫の日らしい
ですね。そう言えば、随分前のことですが、娘
が私のブログを見て一言!「何、これ!?」私
のブログのテンプレートにアメリカンショート
ヘアーが映っていることにビックリしたらしい
のです。
まぁ、特に意味があってのことではなかったの
ですが、それほど驚かれると逆に私の方がビッ
クリしてしまいました。ということで、よろし
ければブログもどうぞ。
http://come-together.sblo.jp/

◆◇◆ 今日のお題 ◆◇◆

 1.院長コラム〜治療の結果確認をしています
か?
 2.あとがき

====================
 1.院長コラム〜治療の結果確認をしています
か?
====================
以前にブログでは少し触れた話なのですが、こ
の間、勉強会に参加した時に出た話題なので、
もう少し掘り下げて考えてみたいと思って、取
り上げてみました。

我々の鍼灸院に来院される患者さんというのは
基本的にはどこかしらに症状を持っておられま
す。体調管理(私はメンテナンスと呼んでます)
で来院される方より症状が出てきてから来院さ
れる方が多いと思います。

まずは症状をお聞きして、状態の把握を行ない
ます。これはまぁ、当然ですね。これをしない
とどのように治療するか決められませんから。


そして、治療の方法は様々ですが、治療を行い
ます。

治療が終われば、普通は患者さんに治療後の状
態をお聞きします。中には聞かないという院も
あるらしいですが、これは私的には論外です。
また、ペインスケールを使って治療効果の指標
にしている院もあるでしょう。

ペインスケールというのは治療前の状態を1〜1
0の10段階で10として、治療後、症状がどの程
度になったかを記入していただくものです。口
答の場合もあります。

これで、治療は終了としている院が結構多いの
ではないでしょうか。

それが何か問題でも?と思う方は多いと思うの
ですが、これだけでは私は足りないと思うので
す。

では、何が問題かというと、皆さんもちょっと
考えてみてくださいって、もったいぶるような
事でもないので、言ってしまいます。

この症状に対する治療効果の判定は患者さんの
主観しか分らないということなのです。もちろ
ん、これはこれで非常に重要なことで、患者さ
ん自身の体がどうなったのか認識していただく
ためにも必ず必要なことです。

では、なぜ私が問題だと思うかですが、それは
鍼灸、按摩という治療特性や身体の個人差を考
慮すると、症状によっては治療直後の身体の変
化は極めて少ない場合もあるからです。
治療を行なった時点では身体にきっかけを与え
たに過ぎず、そこからどんどん身体が変化して
いきます。これは良い方向へ向かっているのか、
それとも悪い方向へ向かっているのか、判断に
迷うことも無いとはいえません。

そのような事を考えた時に、患者さんの主観に
頼る効果判定だけでは治療が正しかったのか間
違っていたのかが分らないのです。

間違った治療というと語弊があるかもしれませ
ん。言い換えると刺激過剰だったり過少だった
り、または、東洋医学の治療では身体の状態把
握から治療方針までをも指し示す証というもの
を立てますが、その証が違っているとか、選穴
(ツボの選択)に問題があったとか、そのよう
な事で治療後身体がしんどくなったり、場合に
よっては起き上がれないなんてこともあり得る
のです。

ところが上記のように身体の変化が治療直後に
はっきりと出ることばかりではないので、患者
さんの主観のみで効果判定をしていたのでは不
十分ということになります。治療方針が正しい
のかどうか刺激量の多少はどうだったのかなど
を客観的に判断するというプロセスが必要なの
ですね。

では、客観的な判断はどのようにするかですが、
それには・・・・
脈診で確認するということが重要です。

脈診は難しいとよく言われます。確かに簡単で
はないのですが、きちんと基礎から行なえば、
治療効果の判定を行なえるレベルに到達するま
でには、そう時間はかかりません。

脈診では左右の手首に指を3本ずつ当てて、そ
の状態を診ます。左右3本ずつで合計6本、6箇
所の状態を診ます。そして、指を軽く当てた状
態、グッッと力を入れた状態、そしてその中間
の状態を診ます。

指が当たっている6箇所には五藏六府が配当さ
れており、その五藏六府のバランスを確認する
ことができます。

健康人の脈は「平脈」と言われますが、治療の
後にその平脈に近づいていれば、まずは改善の
方向に向かっていると考えてよいでしょう。

厳密に言うと、昭和の大家である故 井上恵理
先生などは個々の体質に合う脈にしなければ、
本当の健康ではないとおっしゃっていますが、
少なくとも平脈に近づけることで、症状の緩和
する方向には向かっていると考えてよいと思い
ます。

現在、鍼灸院に通院されている方で、治療効果
の判定をしっかり行なってもらってないという
方、治療者に現在の身体の状態はどうか尋ねて
みてください。主観だけでなく客観的に身体の
状態はどうかということは非常に大切なことで
すから。

まぁ、長年、通院していて、身体の状態や変化
の具合を治療者が把握できているということで
あれば、さほど心配はないでしょうけど、初め
て受診するなんて場合は診療予約を行なう前に
脈診を行なっているかどうかを尋ねていただけ
れば、その鍼灸院がどのような治療を行なって
いるのかということを知る上で参考になると思
います。

────────────────────

────────────────────
 2.あとがき
────────────────────
冒頭に猫の話をしましたが、現在、動物にも鍼
治療は行なわれています。国内には専門の資格
がある訳ではないようですが、獣医さんが行っ
ているという話を聞いたことがありますし、競
走馬の世界では鍼治療は当たり前になりつつあ
ると聞きます。またアメリカでは専門の認定資
格がありますね。しかし、動物に鍼治療をした
場合どうやって効果判定をすればいいんでしょ
うかね?脈がとれる気もしませんしね。まぁ、
症状の変化や皮膚の色とかそういうもので判断
しているんでしょうね、きっと。
====================

  ◆ お願い ◆
 このメルマガの内容は必ずしも個別の状態
に合致するものではありません。メルマガに
含まれる情報利用に関しては個人の責任にて
お願い致します。また、何らかの疾病等を患
っている方は必ず主治医の指示に従って下さ
い。

  ■発行者: 井上和哉

  鍼灸治療院 和み堂 公式サイト
http://www.nagomido.net/

  ■発行者ブログ〜心身一如
http://come-together.sblo.jp/

  ■ご意見、ご感想はこちらから↓
acupuncturist-k @nagomido.net
 (お手数ですが、@の前の半角スペースを
削除してご利用ください。スパムメール対策の
ために行なっているものです。)

====================

posted by 鍼医Kまたはハリー at 22:10| Comment(4) | TrackBack(0) | メルマガバックナンバー
この記事へのコメント
初めまして、健康ブログから来ました。私は整体をやっていますが、今後鍼灸師を目指しています。非常に参考になる話題で、もう一度自分のしている治療後の対応を考えさせられました。これからものぞかせてもらいます。
私はブログは苦手なのでひとさぽhttp://hitosapo.com/というコミュニティに出没してます。
Posted by コガ at 2010年02月24日 16:38
この前のブログに書かれていた無資格者の鍼治療院で死亡者が出た事件で逮捕者が出ましたね。

そういうトコでは、こうした気配りなどおそらく無かったのだろうと思います。
Posted by koyuri at 2010年02月24日 20:40
コガさん。コメありがとうございます。結果の検証というのはとても大切なことだと思います。以外とおろそかにしている方が多いので、しっかりしておくだけでも患者さんの信用にも繋がると思います。
Posted by 鍼医K at 2010年02月24日 20:44
koyuriさん。今日の記事にも書きましたが、事件を起こした施術s者にももちろん問題はありますけど、管理者である院長や、もっと根本的なところでは専門学校にも問題があったのかもしれません。
Posted by 鍼医K at 2010年02月27日 22:11
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/35524992
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック