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2015年3月4日放送のNHK「ためしてガッテン」で「耳鳴」について取り上げるということでみてみました。
仕方のないことなのかもしれませんが、番組紹介では「耳鳴の原因が判明した」「原因は視床にあった」…とキャッチーな文面が並んでいました。
耳鳴は東洋医学でも古くからある病で、個人差はありますが、非常に難治の病もあります。私の治療経験においても、一回の鍼灸治療で「気にならなくなった」「楽になった」という方もあれば数十回の治療を行なっても「あまり変化ない」という方やかなりの治療期間を経て楽になった方など様々です。
そんな「耳鳴」についてですので、何か参考になればとの思いもあったのですが、ちょっと期待外れでした。(^^ゞ
耳鳴は現代科学においても未だよくわかっていない部分が多く、今回の番組で取り上げていたものはメカニズムが分かった一つの現象についてということなのですね。
それで、この番組で取り上げていた耳鳴のパターンというのは高齢化などで感音性難聴、つまりは音を電気信号に変換して脳に伝える蝸牛といわれる部位に機能低下などが起こることによって難聴をきたし、脳の視床が感度を上げて聴こえていない周波数の音を聴こうとする働きが、脳の中で他の神経伝達のために発生しているノイズを拾ってしまうことによる耳鳴です。
この手の耳鳴は症状のない健常者にも就寝前の非常に静かな環境や防音室などの無音状態で聴こえる「シーン」とか「キーン」とか言う音が増幅されたものと同様だと私的には思います。
そして、この感音性難聴を伴う耳鳴の治療には補聴器が使用されているということが番組で紹介されていました。難聴をきたしている周波数を増幅するように調整した補聴器を装着することで、視床の感度を下げ、耳鳴を軽減させることに成功しているということでした。
番組をみて該当する方にとっては朗報となったかもしれませんが、視点を変えれば該当しない方、この場合であれば感音性難聴を伴わない耳鳴を自覚している方にとっては悲報にもなってしまうんじゃないかと思いました。
番組紹介も興味を持ってもらうために、あのような書き方になるのかもしれませんが、少なくとも民放よりは視聴率を気にしなくてよいはずのNHKですから、もう少し配慮した番組作りをしていただきたいものです。
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ともあれ、テレビの話題はあくまで一例だと考えないと、全てが救われるワケではナイので、当てはまらない時に、ガックリ来てしまいますね。